漫才 「星座占い」

暇つぶしのネタ書き

A「どーも、お願い致します。がんばっていきましょー!と思ってるんですけれど、どうしました?すごく元気なくないですか?」
B「落ち込むことがあって」
A「落ち込むこと?」
B「今日の星座占い、順位がすごい低かった…」
A「しょぼい…」
B「しょぼーん」
A「そういうのいらないけど…。え?低かったの?」
B「うん」
A「ふたご座だっけ?」
B「うん」
A「何位?」
B「9位と11位」
A「どういうこと?」
B「左の兄が9位で、右の弟が11位」
A「…え?それは何?ふたご座の双子が、兄と弟で別々にエントリーしちゃってるってこと?」
B「うん」
A「ダメだよそんなことしちゃ」
B「なんで?」
A「そんなことしたら12位にも入れないランク外のやつとかが出てきちゃうでしょ?」
B「うーん。でも自分が見てるサイトはいつもそうだよ」
A「マジで?」
B「なんなら今見る?(スマホ取り出す)」
A「うん。俺、てんびん座なんだけど自分のやつが何位かも気になるし、申し訳ないけど見てもらっていい?」
B「わかった えーとあったあった」
A「あった?」
B「えーとね 今日は、1位がかに座」
A「うん」
B「かにのくせに」                                                            
A「かにのくせに?」
B「2位がさそり座」
A「さそり座ね」
B「さそりのくせに」
A「さそりのくせに??」
B「で、3位がおひつじ座で、4位がおうし座。5位がやぎ座。だからこの辺畜生ゾーンが結構頑張ってるよね」
A「やめてくれるその言い方!え?なんなのさっきから?お前人間以外の生物全部見下してんの?」
B「6位がしし座。獅子のくせに」
A「やめろって。獅子そこそこ偉い感じあるだろ」
B「7位がおとめ座。女のくせに」
A「女もかよ…。お前女まで見下してんのかよ」
B「8位がみずがめ座。亀のくせに」
A「水がめは亀じゃないよ」
B「え?」
A「水がめは亀じゃない。知らない水がめ?なんか見たことない?」
B「ごめんどんなの?」
A「なんていうのかな。あのー、ただでさえ運ぶには重たい水を、より重い入れ物に入れたことによって、すごく運びにくくしたやつ」
B「なにそれ!?めっちゃ不便じゃん」
A「めっちゃくちゃ不便」
B「絶対ペットボトルとかのほうがいいじゃん」
A「うん、だからそっちのほうが圧倒的に流行ってるよね」
B「え―マジで。そんなのあるんだ…」
A「うん。とりあえず水がめは亀じゃないから。」
B「そっか。で、9位がふたご座の兄。尊い!」
A「いやまあ尊いかは知らないけれど」
B「で、10位がさかな座」
A「うお座ね」
B「魚のくせに」
A「うお座。終盤のケアレスミスやめてくれる?うお座も読めないとか今までの生物見下せないからね?」
B「で、11位がふたご座の弟。尊い!」
A「いやだから。双子って確かに希少かもしれないけど」
B「で、12位がてんびん座」
A「結局俺の星座、お前より下じゃねえかよ。なんなんだよこれ」
B「だって」
A「で、13位は?」
B「え?」
A「いやだから13位。もう一つあるでしょ」
B「載ってないよ」
A「載ってないの?」
B「いやだってランク外だもん」
A「えーマジで?もうじゃあ何座かもわからないじゃん」
B「うん。ただまあ今見てくれてる人たちの大体12人に1人が『あ!私の星座なかった!』って思ってるよね」
A「なにもうこの占い。今日誰一人気持ちいい思いさせてないよ?」
B「しょうがないね」
A「まあでもあれじゃないの?結局、お前の星座のほうが俺より上だったわけだし、ランク外の人もいるくらいなんだから、別にそんなに落ち込まなくてもいいんじゃないの?」
B「はあ…。なんか励まされちゃったなー。相方のくせに」
A「いや、俺まで見下してんのかよ。いい加減にしろ」
AB「ありがとうございました」