ネタ書き。なお途中まで。
(僕の名前は橋本 純。XX島に住む高校性。僕の通う高校は全校生徒が一人しかいない。教師のほうが人数が多いくらいだ。昔はもう少し島に人がいたが、最近は出稼ぎに本土に移る人も多い。島の暮らしはとても穏やかで平和な日々。とはいえ、僕もこの学校を卒業したら島を出ていくか、両親と一緒に島に残るか、将来について迷っている状況だ。とはいえそんなことを決めるのはまだ先の話。今日もいつも通り高校に通い、普通の日常が始まると思っていた…。)
A「えー、みなさんには、ちょっと、殺し合いをしてもらいます。」
B「………はい?」
A「みなさんには、このクラスで、最後の一人になるまで、殺し合いをしてもらいます。」
B「……えっと、もともと一人なんですけど…。」
A「えー、この国はすっかりダメになってしまいました。そこでちょっと殺し合いをしてもらいます。」
B「いやあの、国がダメになったかどうかは知らないですけど。殺し合いも何も一人なので。殺せる相手がいないですし。」
A「(パンパン!)(銃を打つ)」
B「うわっ、え、何?拳銃?」
A「さっきからごちゃごちゃごちゃごちゃ。逆らうならお前、見せしめに殺したっていいんだぞ?」
B「誰への見せしめなんでしょうか?見せる相手がいないんですが?僕殺したら全滅で終わりますよ?」
A「君はさっきから信じていないようだが。おい、アレ、持ってこい。」
(先生の死体を持ってくる)
B「………!!先生!先生!!!」
A「他の教師は素直にこちらの言うことに従ったが、君の担任だけはこの殺し合いにしつこく歯向かってきてねえ。」
B「先生!ひどい!!なんでこんなこと!!」
A「『一人でどうやって殺し合いをするんだ!』と最後までずっと吠えていたよ。」
B「生徒の心配とかじゃなく…!ただただ疑問に思って、ド正論を言い続けたばっかりに…!!」
A「わかったらおとなしく席につけ。」
B「………。俺は先生を殺したお前を許さない…。」
A「えー、みなさんも知っての通り、この国にはBR法、通称バトルロワイアル法が制定されており定期的に高校で殺し合いが行われている。そして今回はこの学校で殺し合いを行うことになった。」
B「選ぶ学校ミスりすぎだろ。絶対やり直したほうがいいだろ。」
A「舞台はここ、XX島を貸し切って行う。」
B「地元がすぎる。離島がバトルロワイアルに向いてるからってそのまま利用すんな。」
A「なお、住民等大人たちにはみんな島から出ていってもらっている。」
B「くそ、みんな普通に俺のこと見捨てている。おばちゃんとかみんな優しかったのに。高校生俺だけだったから。あの笑顔は嘘だったのか。」
A「なお、君の家族も含めてだ。」
B「俺絶対高校卒業したら島出るからな。」
A「また、このバトルロワイアルの模様は全国に中継がされている。」
B「コメント欄を一回見ろって。「一人でどうやるんだよ」とか荒れてるから。「この国がダメになった原因」とか言われてるぞ。」
A「時間は今日の日没まで。それまで最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。」
B「一人なんだって。何もすることなく海に沈む夕陽を見て終わりだろ。」
A「なお、時間までに一人にならなかった場合、首輪が爆発して全員が死ぬことになるから注意するように。」
B「首輪って、机の前に置かれているこれですか?」
A「そう、それだ。」
B「じゃあ着けねえよ。セルフサービスで首輪用意しやがって。俺は着けねえぞ!」
A「別に着けたくなければ着けなくても大丈夫だ。首輪には小型だがとても強力な爆弾が埋め込まれており、この島すべてを吹き飛ぶほどの威力を持っている。」
B「首輪の概念間違えすぎてるって。首輪の形で作るなそんなもん。」
A「我々も巻き込まれて全員死ぬので、爆発させないように。」
B「なんなんだお前ら。目的を一から教えてくれ。」
A「それから殺し合いを加速するため、この島には禁止エリアが設定されている。」
B「禁止エリア?」
A「島は広いからな。5×5の25のエリアに島は分かれており、もし禁止エリアに入ったらその瞬間首輪は爆発する仕組みになっている。さっきも言ったように首輪の威力を絶大だ。私たちも巻き込まれることになるので注意するように。」
B「………。」
A「また、禁止エリアは開始10分後に設定される。」
B「10分!?早くない?一人だから?」
A「設定する禁止エリアは今から発表する。一度しか言わないからな。ちゃんと聞くように。まずA-2。それからA-3、A-4、A-5、」
B「………。」
A「B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、」
B「マップを見せろよ!マップをもらわないと!地元だからある程度島の地形はわかるけど!」
A「C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、」
B「北がAであってますかこれ?ちゃんと範囲示さないと。記録もできないから暗記になってるし。エリア外踏んだらお前らも死ぬんだろ!?」
A「D-1、D-2、D-3、D-4、D-5、」
B「消しすぎじゃないそして!?ごっそりいきすぎだって!めちゃくち消すじゃん!」
A「E-1、E-2、E-3、E-4。以上だ。」
B「端と端が!A-1とE-5だけの!端と端だけ残った!地図上海の部分のほうがもはや多い可能性がある!」
A「ちゃんと時間内に移動するように。」
B「端っこに10分で移動はきつすぎるって!そしてあんま禁止エリアで陸地を分断すんなよ!端と端でグループが別れたら完全に詰みゲーからな!一人だから今回はいいけど。」
A「ごちゃごちゃうるさい!殺すぞ!(銃を構える)」
B「殺せないだろ!一人だから!殺せるもんなら殺してみろバーカ!ルール設定全部が下手すぎるんだって!もう一回本部かなんか帰っていろいろ練り直せ!そしてお前たちが殺した先生に謝れ!!謝罪しろ!!」
A「………。君はさっきから勘違いをしているが、本当にこの殺し合いが一人だと思っているのか。」
B「………??どういう意味?」
A「全校生徒一人のこの高校が抽選でたまたま選ばれたと?そして我々が参加者一人の状態で殺し合いを決行したと?」
B「だからどういう意味だって言ってるんだよ!」
A「田畑康平。覚えていないか?」
B「……………たばやん?」
A「田畑康平は中学校の時までこの島に住んでいた。そしてお前と田畑は同級生だったはずだ。」
B「確かにたばやんは同級生で保育園からずっと友達で…、2人しか子供はいなかったから一緒によくいて仲はよかったけど。だけど中学の時に親の仕事の都合でこの島から出て行って、最近は特に連絡もくれなくなって。てっきり向こうで別の友達ができたと思ったから。」
A「田畑康平は数日前にこの島に移り転入届を出している。君は知らないかもしれないが、この高校にも転校生として入学しており、今この学校の全校生徒は2人の状態だ。」
B「……たばやんが?まさか子供のころの友だちと殺し合いをしろと…?そのためにお前らが意図的に仕組んで…。」
A「そして田畑康平は前回のバトルロワイアルの優勝者だ。」
B「………!!」
A「前回のバトルロワイアルで彼は36人の頂点に立って優勝している。優勝者は今後の生活の安全を守ることが保障されており、特典として要望を基本的に応えることにしているが、彼に聞いたところこの島への移住、そしてこの学校でのバトルロワイアルの開催を要求してきた。我々はそれにただ従っているだけだ。」
B「………なんで?たばやんがそんなこと!」
A「わからない。我々も彼の目的は知らない。君に何かしらの恨みがあり殺しに来たか。」
B「たばやんはそんなことしない!ずっとあいつとは仲よかったし、大体…、優しい奴で…、人を殺すとかそういうやつじゃ…。」
A「だが、前回で彼は同級生を実際に殺している。それも事実だ。」
B「………。」
A「首輪や禁止エリアの設定等もすべて彼の希望によるものだ。実際のところ何か別の目的があるのか、我々も真意はわかっていない。その真意を確認するためが今回のこのバトルロワイアルの目的といえる。」
B「………。」
A「我々がふざけていないことがよくわかったかな?」
B「………。くそ…、面白いじゃん…!完全に設定ミスってるクソゲーだと思ってたのに…!俺が登場人物じゃなくて配信見てる側だったら最高だった!配信をご覧のみなさん、絶賛楽しんでますか?」
A「せいぜい頑張りたまえ。」
B「なのになぜ!!!」
A「………。」
B「なぜ禁止エリアを分断した!!2択じゃん!クソゲーだと思ってたら神ゲーだったけど運ゲーじゃん!相手のいないエリア行って最初間違えたら終わりだろこれ!」
A「あと最後にアイテムの支給が残っているな。」
B「アイテム?」
A「リュックにアイテムが入っている。5つあるから好きなものを選べ。中には水、少しの食糧、懐中電灯、ライター、地図、それと殺し合いに必要な武器がランダムで入っている。」
B「地図を最初に支給してくれ。禁止エリアを発表する前に。」
A「武器は参加者の性別や体格差をなくし公平を期するためランダムに配られることになっている。なお4つに入っているものはそれぞれ拳銃、」
B「いらない!俺はたばやんは殺さない!」
A「日本刀、」
B「2人で話し合う。そしてあいつの目的を確認する!」
A「鍋のふた、」
B「最悪鍋のふたでいい!」
A「相手の位置がわかるレーダー。」
B「レーダーはいる!!レーダーはめちゃくちゃいる!!!なぜなら最初に絶対外せない2択が待っているから!」
A「以上だ。さあ、好きなものを選べ。」
B「運ゲーを運ゲーでなくすための運ゲーだ!なんでこんなさっきから運ゲーを要求されているんだ!」
A「ちなみに田畑には先にアイテムの支給を行い、32連射式フルオートマシンガンを手にしている。」
B「有利すぎるって相手!ずるすぎる!話し合いにするつもりでいるけど!相手にその気が無かったら終わりじゃん!」
(未完)