せっかくなので時期に合わせて考えてみましたが、面白くはないと思われます。
Ａ「はいどーもよろしくお願いしまーす」
Ｂ「お願いしまーす」
Ａ「いやーもうクリスマスですよ」
Ｂ「そうですね」
Ａ「まあそんな日だからこそ逆に心中したりなんかするカップルも大量にでてきたりするんじゃないですか？」
Ｂ「そういうのやめましょうよ。いくら嫌いだからって」
Ａ「いやでも僕だってね、子供のときは好きでしたよクリスマスは」
Ｂ「あっ、そうですか？」
Ａ「寝る時枕元に靴下なんか置いたりして。小さい時はやっぱりサンタさんはいるって信じてましたからねー」
Ｂ「ん？何言ってんの？」
Ａ「え？」
Ｂ「実際いるでしょサンタさんは？」
Ａ「あれ？お前まさかの脳内ピーターパン？」
Ｂ「いやいや」
Ａ「見た目は大人、頭脳はこども。一番存在してはいけないパターンのやつですか？」
Ｂ「そんないわなくてもいいでしょ別に」
Ａ「サンタさんなんていないよ実際」
Ｂ「いーやいるよ」
Ａ「いないよ。存在しないんだってサンタさんは」
Ｂ「いるって。オレこの前見たもん」
Ａ「何を？」
Ｂ「サンタさん」
Ａ「偽物だろ？どこで？どこで見たんだよそのサンタさん」
Ｂ「イオンモール」
Ａ「１００％偽物だよ。お前それキャンペーンとかのやつだろ」
Ｂ「いやでもあれは絶対本物だったって」
Ａ「ウソつけよ」
Ｂ「本物のサンタさんがちゃんとプレゼントを売ってったんだって」
Ａ「じゃあ偽物だよ。気付けってお前。本来無償で子供たちに配ってる心やさしいおじさんが、販売という手法に手を出してる時点でもう偽物だよ」
Ｂ「えー？」
Ａ「仮に本物だとしても商売人に成り下がったただのジジイでしかないから」
Ｂ「えーじゃああれ違うのかな？」
Ａ「自明だよ。自明で違うよ」
Ｂ「せっかくそのプレゼントも買ったのに」
Ａ「なんで？なんで買っちゃうのそのプレゼント。だいたいああいうのってクリスマスにちなんだしょぼいミニグッズとかしか置いてないじゃん」
Ｂ「いやでもそうでもなかったよ」
Ａ「何買ったの？」
Ｂ「２０１２年メガネ」
Ａ「イオンモールで？」
Ｂ「うん」
Ａ「クリスマス通り越して？」
Ｂ「うん」
Ａ「え、何？最近のイオンモールは経営陣が急激に腐りはじめっちゃたのかな？」
Ｂ「そんなことないと思うけど」
Ａ「それともデブが油を欲するくらいただいまクレーム絶賛受付中ってこと？」
Ｂ「いやわかんないけど」
Ｂ「その例えでピンとくるのかどうかがよくわかんないんだけど」
Ａ「そんなの誰が欲しいんだよ。絶対誰も喜ばないでしょそれ」
Ｂ「（静かに手をあげる）」
Ａ「喜ぶの？いらないでしょそんなの絶対」
Ｂ「でも記念になるし」
Ａ「２０１２の時点でもうメガネの形式保ってないんだよ。左目縦棒で視界つぶされて、７年後帰ってきたロロノア・ゾロみたいになってるんだよ」
Ｂ「いらないかなー」
Ａ「とにかく、何を売ってるにしてもそのサンタさんは絶対偽物。そんな物を売って稼ごうだなんてサンタさんはいないの」
Ｂ「うーん、でもこうは考えられない？」
Ａ「何？」
Ｂ「子供たちのプレゼント代を稼ぐためにがんばって働いてるとか」
Ａ「だとしたら遅いでしょ。日払いとじゃないでしょうしもう間に合わないでしょ」
Ｂ「じゃあ、先に買って借金してて、それを返すためにがんばってるみたいな」
Ａ「夢がなさすぎるって。見てられないしそんなサンタさん。だとしたらもうちょっと人目のつかないところで働いてくれない？地方の工場とかでカニ缶とか詰めといてくれない？」
Ｂ「なんでカニ缶？」
Ａ「知らないよ。色合い的に似合うでしょたぶん」
Ｂ「似合うかな？」
Ａ「とにかく偽物なの。お前が見たサンタは」
Ｂ「証拠は？」
Ａ「は？」
Ｂ「証拠がないじゃん。そいつが本物のサンタじゃないっていう証拠がないじゃん」
Ａ「そんなこと言いだしたら偽物じゃないっていう証拠もないんだけど」
Ｂ「証明してよほら」
Ａ「あー、もうじゃあわかった。お前プレゼント、サンタさんから買ったんだろ？」
Ｂ「うん」
Ａ「じゃあそのレシート持ってこい。そしたら担当のところに大野とか日本人の名前が書いてあるよ。そしたら絶対偽物だろ」
Ｂ「じゃあいいよ。その代わりお前ちゃんとクロースって書いてあったら本物のサンタって信じろよ」
Ａ「え？ごめん。サンタの名字ってクロースなの？」
Ｂ「そうでしょ」
Ａ「ごめんオレそのレシート見てもそれはそれで偽物だとしか思えないんだけど」
Ｂ「なんでだよ」
Ａ「まあいいよ、絶対ないから。とりあえず持ってこい」
Ｂ「あっ、でもオレそのレシート捨てたような気がする」
Ａ「えーなんだよそれ」
Ｂ「じゃあわかった。せっかくだしお前もプレゼント買って、レシートもらって、ついでに２０１２年メガネで年明けペアルックしよ」
Ａ「うん、断固断る。やめさせてもらうわ」
