漫才「プロポーズ」

漫才「プロポーズ」

(A:男性 B:女性)

 

A「初めて男女の間に、友情が成り立つことを証明したコンビです。」

B「あー、人類初めてらしいですよ?×××です。よろしくお願いいたします。」

A「どっちのほうが幸せか考えてほしいんだけど。」

B「どっちが幸せか。」

A「数年付き合った人からプロポーズを受ける。」

B「あら、素敵じゃない。」

A「か、夜中めちゃくちゃお腹が空いてる状態で店ですた丼を食べる。どっちが幸せ?」

B「うん、プロポーズかな。」

A「でもすた丼だよ?」

B「選択肢があまりに男女すぎて。私この場で皆さんにすた丼をがっつく女だと思われたくないのよ?」

A「でもプロポーズされても嫌な場合もあるじゃん。」

B「そんなことある?数年付き合ってるんでしょ?」

A「やってみますか?」

B「やってみるって?」

A「ごめんね、レストラン閉まっちゃってて。」

B「予約しなさいよ。めちゃくちゃ段取り悪いじゃん。」

A「でも、今日で付き合って5年になるでしょ。だから、どうしても今日伝えたくて。これ。受け取ってほしい。」

B「え!ウソ?」

A「これ、退職金分の指輪。」

B「ん?え?仕事辞めてる?」

A「僕と!!!結婚してください!!!!」

B「いや、結婚してくださいじゃなくて。え?何仕事辞めてるの?」

A「いやでも、ちゃんと給料3ヶ月分はあるよ?」

B「3ヶ月分だったとてなのよもう。この先の分が無くなってるじゃない。え、なんで辞めたの?10年近く勤めてたんでしょ?」

A「あの、会社にさ、給湯室があるんだけど、そこのゴミ箱が朝行ったときにすっごい汚くて、分別とかもされてなくて昨日の弁当とかも入ってるの見てさ。なんか嫌だあってなっちゃって。それで、仕事辞めた。」

B「急に!?全然仕事と関係ないところじゃない!」

A「僕と!!!結婚してください!!!!」

B「いや、ゴリ押しでは無理よ結婚は?生活とかどうするのよ。え?次の仕事は?」

A「見つかってない。」

B「貯金は?」

A「ない。くそ!NHKさえ無ければ!」

B「そんな貯金に影響するレベルでは集金してないよ?NHKも。高いは高いかもしれないけど。」

A「でも毎年50万以上は取られてるんだけど。」

B「あなたの家ホテル?なんでそんなことになってるの?」

A「俺デスゲームの主催に憧れれてさ、画面がいっぱいある部屋が欲しくて、それでテレビいっぱい置いてる部屋があるんだよね。」

B「何その趣味!知らなかった!私デスゲームの主催希望の人と結婚したくないんだけど!」

A「テレビでも結構お金かかっちゃってさ。」

B「モニターを買いなさいよモニターを。律儀に全部衛星に繋いでいるから必要のない受信料取られてるのよ。どうするのよ貯金なしで!」

A「なにさっきから仕事とか貯金とか?俺のことお金でしか見てないの?」

B「いや別にそういうわけじゃないけど。この先の生活とかもあるじゃない。」

A「言っても5年間付き合ったじゃん。」

B「それはそうだけど。」

A「5年付き合ったのに、そんなお金やなんやで簡単に切り捨てるの!?」

B「あなた10年勤めた仕事ゴミ箱1つで切り捨ててるのよ!私それも怖いのよ?家事とか雑になった瞬間に急に離婚とか言い出したりしない?」

A「じゃあもういい。」

B「はい?」

A「もういい。じゃあ、別れよう。」

B「怒涛すぎるって、あなたの人生が。仕事辞めて、プロポーズして別れて。明日死ぬんか?逆に心配になるわ。」

A「あーあ、結婚したかったなあーー!」

B「なにそのキレかた?5年の積み上げた信頼全部崩してくるじゃん。」

A「ワンチャン、聞いとくんだけど。」

B「何?ワンチャン?」

A「子どもができちゃってる、とかはない?」

B「ねえよ!信じられないんだけど。男からできちゃった婚の相談持ち掛けることないのよ。」

A「まあでも、お金もないし…。今産まれるのは、ね?」

B「最低なんだけど!!めちゃくちゃ最低なこと言ってる!!なんで5年付き合ったのこいつと!?」

A「ね、こう考えたらすた丼じゃない?」

B「比較が下手なのよ。いい加減にして。」

漫才「天使と悪魔」

漫才「天使と悪魔」

A:ツッコミ、舞台中央

B:ボケ、舞台下手

C:撮影、舞台上手

 

A「どうもーよろしくお願いします。」

B「この前、道で財布を拾いまして、あーいう時って本当に頭の中に天使と悪魔が出てくるんですね。」

A「あー、なんか言いますね。」

(C、スマホを取り出して構える)

(A、Cのほうを一度見る)

B「その時を再現したいので、財布拾ってもらってもいいですか。」

(C、スマホの動画撮影を始める、スマホからカメラの音を出す)

A「!?(もう一度Cのほうを見る)。…………。あ、財布落ちてる。」

B「(ピロピロピロリン。拾った財布は交番に届けましょう。」

A「天使が出てきましたね。」

B「デデーン。そんなものネコババしてしまえばいいのさ。」

A「悪魔だ。立ち位置がかぶってる。両方右側からしゃべってきてる。ちょっとごめんね。(Cを見て)え、お前何やってんの?」

C「何って、撮影。」

A「撮影?ダメだよ?何考えてんの?」

C「(Bのほう指さして)でもこいつに撮影しといてって言われたから。」

A「ごめんどういうこと?」

B「あのー、3人で漫才したいなって2人誘ってトリオでエントリーしたんだけど、トリオの漫才全く思いつかなくて。」

A「じゃあすんなよ。見切り発車がすごいなお前。」

B「で、せっかく漫才するなら記念に残しておきたいなっていうのもあって、なら一人余ってるし、撮影頼もうって。」

A「いいわけないじゃん。モラルないのかお前。」

B「いやそりゃ客席からはダメだよ。客席は舞台中は撮影禁止って言われてるから。でも俺らは別に撮影禁止とは言われてないじゃんか。」

A「言われてないからやっていいじゃないんだよ。やる奴いないから言ってないだけだよ。考えたらわかるだろ。」

C「俺これ終わったらSNSにあげようと思ってたんだけど。」

A「すんな。ダメに決まってるだろ。」

C「でも最近舞台袖から撮影した映像みたいなのが上がってたりするじゃん。」

A「袖が近すぎるって。こんな見える位置で撮影しないから。で、ああいうのはスタッフさんとかがちゃんと許可があってやってることだから。」

B「じゃあ俺らも後で許可もらえるか確認するから、一旦このまま続けよう。」

A「お前怒られても知らないからな。」

B「ピロピロピロリン。拾った財布は交番に届けましょう。」

A「天使が出てきて。」

B「デデーン。全部パチンコに突っ込んで、稼いでから財布に戻せば解決。」

A「パチカスがすぎる。パチカスがすぎるなあ。そしてお前こいつに悪魔の役渡したらトリオでできるだろこの漫才!」

B「え?」

A「こいつに悪魔やらせろよ!天使と悪魔なんて一番3人でできるフォーマットだろ。だから天使と悪魔の立ち位置がかぶるんだよ。」

B「でも漫才誘っといて、お前悪魔やってくれないはさすがに失礼じゃない?」

A「失礼じゃねえよ。撮影頼むほうが失礼だろ。」

B「え、俺悪魔がお似合いなのかなあって後日引きずらない?」

A「引きずらないよ。(Cを見て)え、お前はこれ納得してるの?エントリー費も3分の1で払ってるだろ今日。」

C「納得はしてるよ。667円。」

A「ちゃんと端数でな。めんどくせえ。用意するのめちゃくちゃだるかった。そしてお前も1円多く払ってんのか。なんで誘ったお前が666円なんだ。」

B「666って悪魔の数字、人から払うの頼まれたら嫌じゃない?」

A「忌み嫌いすぎだって。悪魔に対して人はそんなに敏感じゃないよ?」

B「ピロピロリン。拾った財布は交番に届けましょう。」

A「天使出てきた。」

B「デデーン。ネコババしろ。ジャン。それはやりすぎ。デン。いやいやいいだろ。ピコン。あなたはどう思う?ポン。僕はどっちでも。」

A「何人出てくるんだよ!そんなに出てくるならこいつに何役か譲れって!声色同じ奴いるし。」

(C、正面のマイクの前に立つ)

A「何やってんだてめえ!」

C「いや、横からよりやっぱ正面から撮影したほうがいいかなって。」

A「やめろ!演者がお客さんに対して背中見せるんじゃねえ!」

C「俺演者じゃないよ?」

A「プライド持てって。演者じゃなくても邪魔でしかないから。見えないだろお客さんが。」

C「(戻りながら)じゃあまあ、今度は2人で出てもらって。」

A「なんかほんとにごめんな。」

C「で、俺は今度は客席から撮影するよ。」

A「それが一番やっちゃダメなんだよ。いい加減にしろ。」

漫才「吊り橋効果」

A「どーも、よろしくお願いします。」

B「馬鹿とケムリは高いところが好きと言いますが、」

A「突然どうしました?」

B「Aさんは高いところがすごい嫌いらしくて、」

A「まあ馬鹿じゃないのでね。」

B「でも、高いところが苦手なのを治す、いい方法があるんですよ。」

A「今なんか私が馬鹿みたいな感じに伝わってませんか?」

B「まあでも馬鹿ではなくケムリだという可能性もありますし。」

A「ねえよ。令和ロマンさんだけだろそれは。で、何?高いところが苦手なのを治す?」

B「高いところが苦手なのが治る方法を、私知ってます。」

A「まあ実際高所恐怖症ではあるので、もし治せる方法があるならそれはもちろん知りたいですね。」

B「でしょ?じゃあさっそく簡単に説明すると、好きな子と吊り橋に行くと治るんですよ。」

A「、、、はい?」

B「ほら、好きな子が傍にいるとすごい緊張して胸がドキドキするじゃないですか。で、そのドキドキが、あれ?もしかして私吊り橋のことが好きなんじゃないかと勘違いをして、高いところが苦手なのが治ってしまうという。」

A「逆逆逆逆。」

B「吊り橋効果ですね。」

A「一般的な吊り橋効果と逆なんだよ。」

B「夜も吊り橋のことばっかり考えて寝られなくなります。」

A「ほんとに治ってるのそれは?高所恐怖症治すのによくわからない後遺症が出てるけど。」

B「吊り橋に真夜中電話かけちゃう。」

A「なんだ吊り橋に電話かけるって。そもそも吊り橋もそんな近くにないしさ。」

B「関西だと、奈良県の十津川村とかに吊り橋があるらしいです。」

A「そしたら俺吊り橋のこと気になって今後何度もその村行くんか。」

B「十津川の役所に真夜中電話かけちゃう。」

A「誰もいないことを祈るよ。迷惑すぎるって。で、あのごめん申し訳ないんだけど、仮にその理論が成り立ったとしても、実行できないし。俺彼女とかいないから、一緒に吊り橋に行ってくれる人がいないんだわ。」

B「あれ、でもこの前会社に好きな人がいるって言ってませんでした?」

A「あんま公の場で言ってほしくないけど。まあ、そりゃ片思いで好きな人はいますよ?」

B「じゃあその人を誘って、一緒に吊り橋に行ってもらえばいいじゃないですか?」

A「無理に決まってんだろ。」

B「なぜ?」

A「初手のお誘いに吊り橋は行く場所じゃないんだよ。もう好きって言ってるのと同じだから。今吊り橋にすごい興味があって今度休日吊り橋行きませんか?ってその人に言った時点で、あれこの人吊り橋効果で私のこと狙ってるのかな?ってなるわ。」

B「それはでも、そういう目的じゃないってことをちゃんと説明すればいいんじゃないですか?」

A「どういうこと?」

B「吊り橋を誘ってるのはあなたを狙ってるのではなく高所恐怖症を治すためであって、高いところが苦手だから好きな人と一緒にいるドキドキを高いところのドキドキと勘違いさせて、高いところを好きになろうとしてますって、」

A「向こうに一回好きな人って言っちゃってるじゃねえか。」

B「あーそうか。」

A「それでその理論聞かされても向こうも意味わからんし。え、なんですかその逆吊り橋効果はってなるだけだろ。変な人と思われて嫌われるわ。」

B「だったら別に吊り橋ってワードを出さなければいいんですよ。」

A「ワードを出さない?」

B「吊り橋って言うから、吊り橋効果を狙ってるのかなって連想させるのであって、吊り橋ということを伏せて、今度奈良県の十津川村に一緒に行きませんかって言って、流れで吊り橋に向かえば問題ないでしょう。」

A「無理に決まってるだろ。」

B「なんで?」

A「初手で奈良県の十津川村は、もう向こうが好きじゃないと行ってくれないから。結婚後か結婚をこの先決めてる人と行く場所なんだよ十津川村は。すごいいい場所なんだろうなとは思いますけどね!」

B「難しいですよ。1回好きって言っちゃえばいいんじゃないですか。」

A「会社の人だから慎重に段階踏みたいんだよ。」

B「じゃあ遊園地に誘うってのはどうですか。」

A「遊園地?」

B「そもそも高いところであれば吊り橋じゃなくてもいいので。遊園地で観覧車に一緒に乗れば、ドキドキして高いところも好きになれるでしょ。」

A「それも向こうが遊園地行ってくれる前提だし、だいぶ誘うのはハードル高いよ。」

B「吊り橋よりはまだマシでしょ。」

A「大体その人遊園地好きじゃないんだよ。なんか前同僚の女性同士で話してるの小耳に挟んだけど、乗り物酔いがひどいらしくて、ジェットコースターとかコーヒーカップとかそういうのがダメって聞いたことある。」

B「じゃあ、克服をするために、コーヒーカップにその人とその人が好きな人を一緒に乗せて、コーヒーカップを得意になってもらえれば。」

A「その理論を俺の好きな人に適用するなって。毎晩コーヒーカップのこと気になって寝られなくなるんだろ?ちょっとかわいいか?」

B「コーヒーカップに電話しちゃう。」

A「大体もうその人に好きな人がいる前提じゃねえか。そしたらもう俺出る幕ないだろ。悲しみで俺が枕を濡らして寝れなくなるわ。」

B「じゃあその人に好きな人ができる前にがんばって誘ってお化け屋敷に一緒に行ってもらいましょう。」

A「どういうこと?」

B「お化け屋敷に一緒に行けば、その子はお化け屋敷で感じたドキドキを、あれ私この人好きなのかな?というドキドキと勘違いするでしょ?」

A「急に全うな吊り橋効果を使うなって。」

B「で、お前のことを好きになってくれれば、今度はお前がその子と観覧車乗って、お前はその子の好きなドキドキを高いところのドキドキと勘違いして、高所恐怖症が治ります。」

A「何を言ってるんだお前は。手順がややこしすぎるって。」

B「で、その子とお前がコーヒーカップを乗れば、その子はお前を好きなドキドキをコーヒーカップが好きかものドキドキと勘違いして乗り物酔いが治ります。」

A「何手踏むんだよ。恋愛のドキドキで乗り物酔いの気持ち悪さは治らねえよ。」

B「で、仕上げにジェットコースターに乗れば、お互い高いところも乗り物酔いも治ったのを確認出来て、2人好き同士で結ばれてトゥルーエンド。見えましたねエンディング。」

A「見えてねえよ!お前だけだよたどり着いてるの。」

B「十津川村の旅行チケット、私がとっときますね。」

A「勝手に先を見据えるな!いい加減にしろ。ありがとうございました。」

コント「居酒屋」

A(店に入る)

B「1名様で?」

A「あ、後からまた増えるんですけど。」

B「お連れのお客様ですかね?」

A「はい、1匹ペットが来る予定です。」

B「お帰りいただいて。すみません、うちペットはお断りしてまして。」

A「ダメですか?」

B「あと1匹来るというのは、誰かが連れてくるということですか?その方は?」

A「あ、いえ。あの完全に直立の二足歩行を覚えたテナガザルが、明確な意思を持ってここに来ます。」

B「お帰りいただいて。なんですかそれ。めちゃくちゃ怖いんですけど。」

A「でも全然騒がないですし、ちゃんと他のお客様に迷惑がかからないくらいのボリュームで話しますよ?」

B「しゃべるんですかそいつ?絶対店入れれないですよそんなの。お帰り願えますか?」

A「えーでも、完全に二足歩行を覚えたテナガザルの、手の位置は床からどれくらい離れたところに収まるのか、一回見てみたくはないですか?」

B「見てみたくはないです。あの私仕事中なので。暇じゃないんですよ。」

A「じゃあまあペットなしで、1名で。」

B「1名で?」

A「私だけ通してもらえれば。ちゃんとテナガザルのほうには帰ってもらうように伝えとくんで。(携帯を取り出す)」

B「LINEしようとしてます?LINEできるんですかそのサル。」

A「今ちゃんと自然に帰るように送っときました。」

B「野に放ちました?大丈夫ですか?そんなやつ施設かなんかに入れといたほうがよくないですか?」

A「もう二度と会うこともないでしょう。」

B「ペットだったんですよね?ちゃんと責任もって最後まで飼ってくださいよ。」

A「まあまあ、そんな細かいことはグビーっと飲んで、パーッと忘れちゃいましょう。」

B「私は飲まないんですよ、仕事中なんで。えー、まあじゃあ通しますけど、カウンターどうぞ。」

A「(腕を前に構える)おら、来いよ。」

B「どうされました?」

A「カウンターどうぞってことなんで。先にジャブでもストレートでも来てっもらって。あ、悪口とかでもいいですよ。ちゃんと返しますんで。」

B「カウンター席どうぞ。」

A「(席にスッと座る メニュー見ながら)じゃあまあとりあえずお通しのきんぴらごぼういただいて、」

B「こっちで決めさせてもらっていいですかお通し。今日ひじきなんで。飲み物は?」

A「からあげ。」

B「飲み物聞いたんですけど。からあげ一つ。」

A「ハンバーグ。」

B「すみません、うちハンバーグは置いてないんですよ。」

A「とんかつ。」

B「とんかつもないです。メニューにあるもの頼んでもらっていいですか?」

A「肉を甘辛く炒めたやつ。」

B「好きな総菜発表ドラゴン?うち正式名称がわからないやつを正式名称がわからないままメニューに書いてないんですよ。」

A「ごぼうとにんじん炒めたやつ。」

B「きんぴらごぼうかな?きんぴらごぼうだね。さっき言えてましたけど。お通しでも頼んで好き好き大好き?」

A「好きな総菜がまた出てきたその時は発表したい。」

B「食べたいメニューが出てきた時にボタンを押して発表してください。載ってるやつの中から。からあげだけ通しますね。」

A「好きな総菜発表ドラゴンが、今あなたの目の前にいることを想像してください。」

B「はい?」

A「あなたの目の前に好きな総菜発表ドラゴンがいることを想像してください。その想像した好きな総菜発表ドラゴンの大きさが、あなたが普段日常で抱えている、不安やストレスの大きさです。」

B「飲み物聞いていいですか?」

A「ミネラルウォーター。」

B「ねえよ。冷や水だよ冷や水。フランスのレストランじゃないんだようちは。」

A「じゃあ冷や水で。」

B「居酒屋なのでうち。飲み物でお金落とす気無いなら帰ってもらっていいですか?」

A「じゃあ帰ります。」

B「何しに来たんだこいつ。ありがとうございました。」

A「お会計は?」

B「払ってくれますか?ラッキー。じゃあ好きな額だけ置いてってください。」

A「PayPay使えます?」

B「こっちで額決めていいやつだ。」

A「あ、テナガザルからLINE来ました。」

B「なんですか?」

A「店覚えたからな、だそうです。」

B「こっわ。」

コント「部活やめんなよ」

コント「部活やめんなよ」

 

(B 板付き 上手のほうに立っている)

(SE「もう1曲遊べるドン!」)

(A 下手から出てくる Bを探し見つける)

A「なにやってんだよお前…。練習来ないと思ったらこんなとこで…。似合わねえよ、お前にゲーセンなんて…。」

B「…………。」

A「今年こそチーム一丸となってみんなで甲子園目指すって、そう約束したじゃん。そのためにはエースで4番のお前の力が絶対必要なんだよ。それが何?肩を痛めたかもしれない?このままだと思う通りのプレイができなくなるからやめる?お前そんなんで簡単に夢諦めんのかよ!」

B「別に諦めてませんよ…。」

A「諦めてないって…。いいかお前は天才なんだよ?1年生にして、投げれば三振の山、打てばホームラン。世間からは第二の大谷と呼ばれてるし、全国から注目されてる。スカウトだってみんなお前のことを見に来てるし、間違いなくプロになれるんだよお前は!そりゃ去年は俺達先輩の力が不甲斐なくて甲子園いけなかったけど、だからこそ今年こそチーム一丸となってみんなでがんばってきたじゃん!」

B「…………。」

A「お前が変えたんだよこのチームを!毎日土日も休みなく練習して、疲弊しながらやってた俺たちを、こうやったら効率よく練習できるんじゃないですか?って、俺たちに提案して、そりゃ後輩の言うことだから当初は反発してた人もいたけど、それでもお前という存在がいたから、みんな甲子園いけること信じて、ここまで一生懸命やってきたんだよ!それをなんで、なんでそんな簡単に部活やめるなんて言うんだよ!」

B「うるさいなあ、もうほっといてくださいよ!(後ろを叩く)」

A「ほっとけるわけないだろ!!みんな知ってんだよ…!お前、バイトしてるんだろ?」

(Greeeenのキセキが流れる)

B「お前、父親がいないから…。そりゃ、学費とかお金の問題は俺達にはどうすることもできないかもしれないけど…、でも俺達にできることは手伝うし、周りの大人にも相談する…。だから、だからお前、部活止めんなよ!」

(キセキ、Aメロに入る)

(同時に太鼓の達人の叩く音が入る B太鼓を叩く)

(A唖然として見る)

A「……………。」

(キセキ、Bメロに入る 太鼓を叩く音が加速するB動作激しくなる)

(Aちょっとずつ怒った表情に)

(SE「50コンボ!」)

A「……………。」

(キセキ、サビに入る 太鼓を叩く音がMAXに Bの動作もさらに激しく)

(SE「100コンボ!」)

(SE「200コンボ!」)

(キセキ、サビ終わる。)

(SE「フルコンボ!」)

A「叩いてんじゃねえよ!!!!!!!人が!!説得をしてるときにノーミスで!!!!叩くんじゃねえ!!!!!!」

(SE「成績発表!」)

A「違う!太鼓のことはどうでもいいんだよ!とにかくいいからお前、部活に、戻ってこい!!」

(SE「ノルマクリア失敗…」)

A「なん!!でや!!ねん!!!!ノーミスだろうがてめえ!!!ふざけやがって、壊れてんのかこの機械!!!!(機械に向かって怒る)」

B「あ、違います違います先輩。あの、太鼓の達人って、判定が優・良・可の3段階あって、全部一番低い可の状態で叩くと、フルコンボをしながらノルマクリア失敗させることが可能なんです。」

A「お前めちゃくちゃやりこんでんじゃねえか!!あんまよくわかってないけど!たぶん普通のフルコンボより難しいことしてるだろそれ!!」

B「…………。」

A「そんなことはどうでもいいんだよお前!いいからお前!部活に戻ってこい!」

B「嫌です。」

A「戻ってこい!」

B「戻りません!」

A「そしてお前戻ってこない奴が!!!Greeeenのキセキなんて曲を選ぶんじゃねえ!!!戻る奴の曲だろうがてめえ!!!!!!」

B「…………。」

A「大体、なんでそんな上手いんだよ…。」

B「練習してたんで、俺。」

A「練習?」

B「俺、部活終わった後、毎日毎日店閉めるまで太鼓の達人練習してたんです。それで、頑張ってここまでこれだけ上手くなりました。」

A「野球の練習しろバーカ。何やってんだお前。時間無駄にしやがって。そうやって毎日毎日肩動かしてるから変に肩痛めたりするんじゃねえかお前これで肩痛めてんじゃねえか!!何やってんだマジで!!!」

B「俺、プロゲーマーになるのが夢なんです。」

A「は?プロゲーマー?」

B「俺、プロゲーマーになるのが夢で。太鼓の達人もe-sportsがあるし。それで毎日こうやって練習してたんです。でもこのまま野球もやってると、肩の使いすぎで思う通りの太鼓のプレイができなくなる…。だから俺、野球やめます!」

A「誰が野球のほうをやめるんだよお前!!ゲームのほう取るんじゃねえ!!なあ考え直せって!お前にとって野球は何なんだよ!?」

B「野球は…、ただの趣味です。」

A「趣味?!第二の大谷と呼ばれたお前の野球が、趣味?!全国の高校球児が泣くぞお前。」

B「趣味だったんですけど、先輩たちみんな馬鹿みたいに練習時間長かったんで。ゲームする時間なくなっちゃうと思って、それでできるだけ効率のいい練習になるように先輩たちに提案をしました。」

A「俺たちは何に動かされていたんだ…。」

B「効率化はゲームの基本中の基本ですからね。シミュレーションのいい練習になりました。」

A「こいつ、ゲームのことしか考えてねえ。なあ、頼むから戻って来いよ…。考え直せって。」

B「考え直すって…。プロゲーマーは僕の夢なんですよ?先輩に僕の夢を否定する権利があるんですか?」

A「それは…、確かにそうかもしれないけど…。」

B「大体先輩はゲームのことを軽く見すぎです。今はe-sportsとしてゲームもスポーツ化されてますし、市場は年々大きくなっています。その中で世界的に活躍してる人だっているんです。確かに国内ではまだ理解していない人も多いですし、一部のゲーマーの素行の問題とかもあって、悪い印象を持ってる人がまだまだいるのも現実です。だからこそ俺決めたんです。俺がプロゲーマーになって、もっともっとゲームをうまくなる。そしてみんなにゲームの楽しさを伝えて、俺が!この業界を変えてみせる!!」

A「こいつめちゃくちゃ熱い奴だ!なのになんで…!なんでその熱を野球のほうに向けてくれなかったんだ!!」

B「一人の野球をやっている高校生が、趣味で休みの時間はゲームをしていた。だけどプロになるって決めたから、ゲームをする時間がもったいないからやめて、野球に一筋に打ち込む。俺はそれの!ゲームと野球が逆なだけです!それがそんなに悪いことなんですか!?」

A「いや、まあ確かにそうかもしれないけれど…。大体お前、そんな簡単にプロになれるわけないだろ!」

B「先輩言いましたよね?お前なら間違いなくプロになれるって。野球でできるのにゲームのほうはなれないって言うのおかしくないですか?それとも野球ってもしかしてゲームよりめちゃくちゃ簡単なんですか?」

A「ダメだ、俺これ完全に負けかけてるなあ!」

B「では、そういうことなんで。(去ろうとする。)」

A「ちょっと待て!どこ行くんだよお前!」

B「バイトです。バイトしないと。ゲームをするのにも1プレイお金がかかるんで。」

A「学費のためじゃなかった…!!あれだけみんなで心配してたのに…!全然ゲームのためだった…!!」

B「俺、決めてるんです。ゲームにかかるお金は全部自分で出すって。俺の勝手な夢で、母親に迷惑かけられないんで。」

A「だけどめちゃくちゃ理由がしっかりしている……!!めちゃくちゃ大人だ……!!」

B「先輩の使ってる、グローブ、バット、それって、親に買ってもらったものじゃないですか?」

A「くそがああああああ!!!!(膝から崩れ落ちる)」

B「では、そういうことなんで。」

A「待てよ…。だったら俺とゲームで勝負しろよ。」

B「はい、勝負?」

A「プロゲーマーになるなら、俺くらい簡単に倒せるだろ!だったらこの太鼓の達人で勝負しろよ。(バチを手に取る)そうじゃないと納得がいかん!」

B「先輩……、バチ左右逆です。」

A「うるせえ!とにかく今から勝負だ!絶対認めないからな!」

(暗転)

(SE ノルマクリア失敗、ノルマクリア失敗、ノルマクリア失敗…(繰り返し))

(明転)

A「壊れてんのかこの機械!!」

B「下手すぎて壊す人、初めて見ました。」

漫才「卵10個」

漫才「卵10個」

 

A「どーも、よろしくお願いします。」

B「心理テストを作るのが好きでして。」

A「作るのが?」

B「暇になると作っちゃうんだよね。」

A「あー、まあ性格悪そうだよね。」

B「なんてこと言うんだ。別に関係性あるからいいけど。お前初めての人とかに言ったりすんなよそういうこと。」

A「で?」

B「で、今日はお前に、心理テスト出そうと思ってるんだけど、大丈夫?」

A「別にいいけど。時間あるし。」

B「じゃあ出すよ。家の冷蔵庫を開けると卵が10個ありました。」

A「卵10個。」

B「その卵は賞味期限が今日までで、絶対に今日10個の卵を食べきってしまわないといけません。」

A「うん。」

B「まあごめん、別に正直1日くらい過ぎても大丈夫じゃないとかそういう話もあるんだけど、とにかく今日中、絶対今日中に使ってしまわないと親が死ぬ―」

A「わかったわかった。なんだ親が死ぬって。せめて期限を消費にしとけよ。」

B「卵10個使ってあなたは何の料理を作りますか?」

A「ほお。あんまり聞いたことない感じだね。」

B「自作だからね。」

A「なるほど、何作るかな。」

B「で、このテストで、何がわかるかっていうと、あなたの好きな芸能人がわかります。」

A「芸能人?」

B「芸能人。」

A「俺オードリーとか好きだけど。」

B「言うなよお前。なんで先に言うんだよ。」

A「え、ごめん。いや珍しいなあと思って。心理テストで芸能人は。」

B「まあいいよ。オードリーよりも好きな、心の中に埋まっていた芸能人、それがわかるから。」

A「うーん、まああんまり何がわかるとかは回答言ってからでよかったと思うけどな。」

B「さあ、お答えください。」

A「えーでも卵10個でしょ?なんだろ。とにかく消費したいからな。とりあえずじゃあまあカニ玉で卵3個使って。」

B「あ、ちょっと待って。」

A「で、親子丼で卵2個かな。あとその上に生卵を1個乗せる。」

B「ストップストップ。えーとごめん、言ってなかったけど卵オンリーだから。」

A「卵オンリー?」

B「使っていいのは卵だけ。卵以外の食材は冷蔵庫にはありません。カニとか鶏とか、そういうのを使うのはなし。」

A「えー、そうなん?それで卵10個使うのは難しくない?そうだなあ、じゃあそうなると出汁巻き玉子で3個。」

B「待て待て待て。」

A「出汁巻き玉子3。え、何?」

B「お前あれか?今日お客さんに俺料理上手いんだよアピールしようとしてる?」

A「してないけど。何にひっかかってるんだよ。」

B「出汁巻き玉子って出汁使ってるよね。」

A「出汁もだめなん?」

B「卵だけだから。卵10個、使っていいのはそれだけ!」

A「そしたらめっちゃ限られるじゃん。じゃあオムレツとかは?ピーマンとかハムとか入れてない、本当にプレーンのオムレツ。」

B「オムレツ…。そのオムレツはバターを使っていないですか?」

A「バターもダメなん?じゃあいいよバター使わずに作るよ。」

B「牛乳とか入れたりしてないですか。」

A「厳しすぎるって!入れたいよ牛乳は。」

B「じゃあダメだよ。」

A「わかったよ!じゃあ牛乳なしで作るよオムレツ。それでいいだろ?」

B「その出来上がったオムレツに、ケチャップをかけたりはしてないですか?」

A「ケチャップは、、かけるだろ…。」

B「じゃあダメでーす!オムレツダメでーす!」

A「難しすぎるって!」

B「オムレツにケチャップで「胃ポリープ」とかの文字は書かせませーん。」

A「書かねえよ。ケチャップあったとしても胃ポリープとは。なんだその食欲無くすオムレツは。」

B「とにかくオムレツはダメね。」

A「じゃあもうないじゃん作れるものが。目玉焼きだよ目玉焼き!目玉焼き作るよ。」

B「目玉焼きを作る時に、油は使っていませんか?」

A「縛りすぎだって!使うに決まってるだろ!」

B「卵だけだから!卵オンリー!冷蔵庫の中には卵以外は一切ない!」

A「別に俺油は冷蔵庫の中に入れてないんだけど。もうないよそしたら!ゆでたまごだよゆでたまご!10個全部ゆでたまごだよ!」

B「ゆでたまご…。」

A「ゆでたまご10!それしかないだろもう!」

B「ゆでたまご。まあいいでしょう!」

A「何だお前。」

B「ゆでたまごを食べるときにかける塩、認めます。」

A「うるせえよ。意味不明な縛りしやがって。クソルールマスターが。」

B「塩はさすがに基本の調味料だからね。ゆでたまご10個。わかりました!ゆでたまご10個であなたの好きな芸能人出ました!」

A「ああ。」

B「ゆでたまご10個!作ると答えたあなたの!好きな芸能人は!!」

A「おう!」

B「板東英二です!!!」

A「だろうなあ!!!」

B「まさかお前が板東英二が好きだったとは。」

A「好きじゃねえよ!好きじゃねえよも失礼だけど。ふざけやがって。お前が椅子座らせてぐるんぐるんに縛って、板東英二って言わせてるだけじゃねえかこんなもん!」

B「あれだから。今後お前合コンとか行って好きな芸能人誰ですか?って聞かれたときに、オードリーじゃなくて板東英二って答えないとダメだから。」

A「説明できねえよ!板東英二を好きな理由が!そんなんだったらやめるよゆでたまご!生卵だ生卵!」

B「生卵?」

A「生卵10個!ロッキーみたいに飲む形で食う!それでいいだろ!」

B「いやでも生卵はもう料理じゃなくない?」

A「だから縛りすぎなんだって!」

B「生卵は料理じゃないので認められません。」

A「ゆでたまごに向かわせすぎなんだって!板東英二一択じゃねえかこの心理テスト!そしたらほら炒り卵だよ炒り卵!スクランブルエッグ!」

B「スクランブルエッグに、ケチャップはかけませんか?」

A「ケチャップはかける!!」

B「じゃあダメだよ、油も使うしね。」

A「ねえじゃんもう!ぬああああ!じゃあポーチドエッグ!!」

B「ポーチ…、え、何?」

A「ポーチドエッグ!あるだろ!ポーチドエッグって料理が!!」

B「ごめん、ポーチドエッグってどんなやつだっけ?」

A「沸騰したお湯に、割った卵入れて!球体にした!白身が半熟の!ほぼゆでたまごみたいなやつ!ポーチドエッグ!!ほら!それならいいだろ!!」

B「でもお湯使ってるしなあ。」

A「ゆでたまごもお湯使ってるだろ!ポーチドエッグ!認めさせるぞ!ポーチドエッッッグ!!!」

B「え、あのー、単純に疑問なんだけど、そんなお湯の中に生の割った卵入れて、球体みたいな状態になるの?」

A「それはあれだよ。お湯の中にちょっと酢入れて、うまく固まるようにしてるんだよ。」

B「酢使ってんじゃーん!」

A「うるせえ!!」

B「酢使ってるならダメだよ!ポーチドエッグ、認められません!」

A「いいだろ酢くらい!塩認めてるんだから酢も認めろよ!」

B「認められません!基本の調理料だから塩は認めてるけど、酢は認められない…、あれ?さしすせそだから酢は基本なのか?」

A「一人で何言ってるんだてめえ!」

B「え??酢は?料理のさしすせそに入ってるから?酢は?認めないと??いけない???」

A「一人で作ったルールにがんじがらめになってんじゃえよ!お前次第だけど!とにかく酢は!OKなんだな!!」

B「え、ポーチドエッグって酢以外にもなんか使ってるんじゃない?」

A「使ってない!お湯!酢!卵!それだけでできあがる!ポーチドエッッッグ!!ポーチドエッグ10っっ!!!」

B「………、ポーチドエッグって、食べるときに、ケチャップかけたりしてない?」

A「しない!何で味付けてるか知らないけど!!とにかく今の俺は塩で食う!!ほら!ポーチドエッグ10だよ!!」

B「………マジか。例えばなんだけど、ポーチドエッグ4、ゆでたまご6になったりとかは?」

A「なんで板東英二を勝たせようとするんだよお前は!!ポーチドエッグ10って言ってんだよ!ほら、これならいいだろ!」

B「…わかりました。ポーチドエッグ10個、受理します。」

A「おう!ほら!誰か答えろ!!」

B「ポーチドエッグ10個!卵料理に選んだ!あなたの好きな!芸能人は!!」

A「ああ!!!」

B「、、、草野仁です。」

A「好きじゃねえよ!!別に草野仁!!ポーチドエッグ関係ねえじゃん!!」

B「ポーチドエッグ10個選んだあなたの、好きな芸能人は、草野仁。」

A「なんでゆでたまごとポーチドエッグで昔の世界ふしぎ発見が出来上がるんだよ!!ポーチドエッグから回答いかないと!板東英二から連想しやがって!クソマジカルバナナが!」

B「今後お前の好きなオードリーは、板東英二と草野仁だから。」

A「意味わかんねえよ!」

B「トゥースした草野仁に板東英二がツッコむから。」

A「そしたらちょっと面白い可能性はあるだろ!」

B「藤岡弘、の真似をする若林正恭の板東英二と中尾彬の真似をする春日俊彰の草野仁。」

A「何を言ってるんだぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!もうやめだ!こんな心理テスト!!」

B「いやまあでも俺1個だけ、お前の心理でわかったことがあるよ。」

A「何!?」

B「お前はすごく、怒りっぽい。」

A「お前が怒らしてんだよ!いい加減にしろ。」

コント「全校生徒一人のバトルロワイアル」

(僕の名前は橋本 純。XX島に住む高校性。僕の通う高校は離島のため全校生徒が一人しかいない。昔はもう少し島に人がいたが、最近は出稼ぎに本土に移る人も多い。僕もこの学校を卒業したら島を出ていくか、両親と一緒に島に残るか、将来について迷っている状況だ。とはいえそんなことを決めるのはまだ先の話。島の暮らしはとても穏やかで平和な日々。今日もいつも通り高校に通い、普通の日常が始まると思っていた…。)

A「えー、みなさんには、ちょっと、殺し合いをしてもらいます。」

B「………はい?」

A「みなさんには、このクラスで、最後の一人になるまで、殺し合いをしてもらいます。」

B「……えっと、もともと一人なんですけど…。」

A「えー、この国はすっかりダメになってしまいました。そこでちょっと殺し合いをしてもらいます。」             

B「いやあの、国がどうとかは知らないですけど。殺し合いも何も一人なので。殺せる相手がいないですし。」

A「(パンパン!)(銃を打つ)」

B「うわっ、何?拳銃!?」

A「さっきからごちゃごちゃうるせえ!逆らうならお前、見せしめに殺したっていいんだぞ?」

B「誰への見せしめですか?見せる相手がいないんですが?僕殺したら全滅で終わりますよ?」

A「君はさっきから殺し合いを信じていないようだが。おい、アレ、持ってこい。」

(先生の死体を持ってくる)

B「………!!先生!先生!!!」

A「校長達は素直にこちらの言うことに従ったが、君の担任だけはこの殺し合いにしつこく歯向かってきてねえ。」

B「先生!ひどい!!なんでこんなこと!!」

A「『一人でどうやって殺し合いをするんだ!』と最後までずっと吠えていたよ。」

B「俺の心配とかじゃない!ただただ疑問に思って、ド正論を言い続けたばっかりに…!!」

A「わかったらおとなしく席につけ。」

B「………。俺は…、先生を殺したお前を許さない…。」

A「えー、みなさんも知っての通り、この国にはBR法、通称バトルロワイアル法が制定されており、定期的に抽選で選ばれた高校で殺し合いが行われている。そして今回はこの学校で殺し合いを行うことになった。」

B「抽選ミスりすぎてる。絶対やり直したほうがいいだろ。」

A「舞台はここ、XX島を貸し切って行う。」

B「地元すぎるって。離島がバトルロワイアルに向いてるからってそのまま利用すんな。」

A「住民等大人たちには、みんな島から出ていってもらっている。」

B「くそ、みんな普通に俺のこと見捨てている。高校生俺だけだったからおばちゃんとかみんな優しかったのに。あの笑顔は嘘だったのか。」

A「なお、君の家族も含めてだ。」

B「俺高校卒業したら絶対島出るからな。」

A「また、このバトルロワイアルの模様はネットで全国に中継がされている。」

B「すんなよ。コメント欄を一回見ろって。「一人でどうやるんだよ」とか荒れてるから。「この国がダメになった原因」とか言われてるぞ。」

A「時間は今日の日没まで。それまで最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。」

B「一人なんだって。これ最悪俺の地元案内の中継で終わるぞ。」

A「なお、時間までに一人にならなかった場合、首輪が爆発して全員が死ぬことになるから注意するように。」

B「首輪って、机の前に置かれているこれ?」

A「そう、それだ。」

B「じゃあ着けねえよ。セルフサービスで首輪用意しやがって。俺は着けねえぞ!」

A「別に着けなくても大丈夫だ。首輪には小型だがとても強力な爆弾が埋め込まれており、この島すべてを吹き飛ぶほどの威力を持っている。」

B「首輪の意味が無い!首輪の形で作るなそんなもん。」

A「我々も巻き込まれて全員死ぬので、間違っても爆発させないように。」

B「なんなのお前ら。目的を一から教えてくれ。」

A「それから殺し合いを加速するため、この島には禁止エリアが設定されている。」

B「禁止エリア?」

A「島は広いからな。5×5の25のエリアに島は分かれており、もし禁止エリアに入ったらその瞬間首輪は爆発する仕組みになっている。さっきも言ったように首輪の威力を絶大だ。私たちも巻き込まれることになるので注意するように。」

B「いっそ巻き込むか?」

A「また、禁止エリアは開始10分後に設定される。」

B「10分!?早くない?一人だから?」

A「設定する禁止エリアは今から発表する。一度しか言わないからな。ちゃんと聞くように。まずA-2。それからA-3、A-4、A-5、」

B「………。」

A「B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、」

B「マップを見せろよ!マップをもらわないと!地元だからある程度島の地形はわかるけど!」

A「C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、」

B「北がAであってるのかこれ?ちゃんと範囲示さないと。記録もできないから暗記になってるし。エリア外踏んだらお前らも死ぬんだろ!?」

A「D-1、D-2、D-3、D-4、D-5、」

B「そして消しすぎじゃない!?初手でごっそりいきすぎだって!めちゃくち消すじゃん!」

A「E-1、E-2、E-3、E-4。以上だ。」

B「端と端が!A-1とE-5だけの!たぶん左上と右端だけが残った!地図上もはや海の部分のほうが多い可能性がある!」

A「ちゃんと時間内に移動するように。」

B「島の端に10分で移動はきついって!そしてあんま禁止エリアで陸地を分断すんなよ!端と端でグループが別れたら完全に詰みゲーだから!今回は一人だからいいけど。」

A「ごちゃごちゃうるさい!殺すぞ!(銃を構える)」

B「殺せないだろ!一人だから!殺せるもんなら殺してみろバーカ!ルール設定全部が下手すぎるんだって!もう一回本部かなんか帰っていろいろ練り直せ!そしてお前たちが殺した先生に謝れ!!謝罪しろ!!」

A「………。君はさっきから勘違いをしているが、本当にこの殺し合いが一人だと思っているのか。」

B「………??どういう意味?」

A「全校生徒一人のこの高校が抽選でたまたま選ばれたと?そして我々が参加者一人の状態で殺し合いを決行したと?」

B「だからどういう意味だって言ってるんだよ!」

A「田畑康平。覚えていないか?」

B「……………こうちゃん?」

A「田畑康平は中学校の時までこの島に住んでいた。そしてお前と田畑は同級生だったはずだ。」

B「確かにこうちゃんは同級生でずっと友達で…、2人しか子供はいなかったから小学校に入る前から一緒によくいて遊んでたけど。だけど中学の時に親の仕事の都合でこの島から出て行って、最近は特に連絡もくれなくなって。てっきり向こうで別の友達ができたと思ったから。」

A「田畑康平は数日前にこの島に移り転入届を出している。君は知らないかもしれないが、この高校にも転校生として入学しており、今この学校の全校生徒は2人の状態だ。」

B「……こうちゃんが?まさか子供のころの友だちと殺し合いをしろと…?それがお前らの目的か?そのためにお前らが仕組んで…!」

A「そして田畑康平は前回のバトルロワイアルの優勝者だ。」

B「………!!」

A「前回のバトルロワイアルで彼は36人の頂点に立って優勝している。優勝者は今後の生活の安全を守ることが保障されており、特典として要望を基本的に応えることにしているが、彼に聞いたところこの島への移住、そしてこの学校でのバトルロワイアルの開催を要求してきた。我々はそれにただ従っているだけだ。」

B「………なんで?こうちゃんがそんなこと!」

A「わからない。我々も彼の目的は知らない。君に何かしらの恨みがあり殺しに来たか。」

B「こうちゃんはそんなことしない!ずっと仲よかったし、優しい奴で…、人を殺すとか…、そういう奴じゃ…。」

A「だが、前回で彼は同級生を実際に殺している。それも事実だ。」

B「………。」

A「首輪や禁止エリアの設定等もすべて彼の希望によるものだ。実際のところ何か別の目的があるのか、我々も真意はわかっていない。その真意を確認するためが今回のこのバトルロワイアルの目的といえる。」

B「………。」

A「我々がふざけていないことがよくわかったかな?」

B「………。くそ…、なんか思ってたより面白い展開になってる…!完全に設定ミスってるクソゲーだと思ってたのに…!俺めちゃくちゃ主人公じゃん!配信をご覧のみなさん!見てますか!?」

A「せいぜい頑張りたまえ。」

B「なのになぜ!!!」

A「………。」

B「なぜ禁止エリアを分断した!!2択じゃん!クソゲーと思ったら神ゲーかもだけど運ゲーじゃん!相手のいないエリア行って最初間違えたら終わりだろこれ!」

A「あとまだ、アイテムの支給が残っていたな。」

B「アイテム?」

A「かばんにアイテムが入っている。中には水、少しの食糧、懐中電灯、ライター、地図、それと殺し合いに必要な武器だ。」

B「地図は最初に支給しろよ。禁止エリアを発表する前に。」

A「武器は参加者の性別や体格差をなくし公平を期するためランダムに配られることになっている。かばんは4つあるから好きなものを選べ。なお4つの内訳はそれぞれ拳銃、」

B「いらない!俺はこうちゃんは殺さない!」

A「日本刀、」

B「2人で話し合う。そしてあいつの目的を確認する!」

A「鍋のふた、」

B「最悪鍋のふたでいい!」

A「相手の位置がわかるレーダー。」

B「レーダーはいる!!レーダーはめちゃくちゃいる!!!なぜなら最初に絶対外せない2択が待っているから!」

A「以上だ。さあ、好きなものを選べ。」

B「2択を2択で無くすための4択だ!なんでこんなさっきから運ゲーを要求されているんだ!」

A「ちなみに田畑には前回の優勝特典として、前回入手したものの中から好きに1つ引き継げるルールになっている。結果田畑は今、32連射式フルオートマシンガンを手にしている状態だ。」

B「有利すぎるって相手!ずるすぎる!殺す気まんまんじゃん向こう!話し合いに持っていけるのか!?」

A「とにかく、さっさと選べ。」

B「くっ、外せない…。……………。このかばん、なんか縦長じゃない?」

A「日本刀って意外と入るかばん無いんだよね。」

B「とりあえず3択にはなった。」

A「ちなみに触るのは禁止だ。触った瞬間そのリュックになるからな。」

B「わかんないけど…、でも絶対にこうちゃんに会わないといけないんだ。なら!レーダーが入ってるのはこれだ!!」

A「残念、それは鍋のふた。」

B「鍋のふたかよー!!」

A「最弱の武器、鍋のふた。」

B「せめて開ける楽しみは残してくれよー!!」

A「最悪鍋のふたでいい!めちゃめちゃかっこつけてたな。」

B「うるせえ!馬鹿にするんじゃねえ!」

A「まあ、がんばれ。それと、最後に田畑から伝言を預かっている。」

B「こうちゃんから?」

A「『お前は覚えてるか?俺は、あの日の海のこと、忘れてないからな。』」

B「あの日…?海…?」

A「以上だ。」

(A、教室から出る)

B「あの日…、そうだ、俺、海で溺れかけて、こうちゃんとこうちゃんの親父が助けに来てくれて…。それになんの関係が…?だけど、もしそこに何かあるとしたら、こうちゃんはそこで待ってる?そうだ、あそこは灯台が近くにあって、灯台は島の端で!ということは俺が向かうところは2択じゃない!灯台があるエリア!つまり!!」

(B、マップを机に勢いよく開く)

B「A-5!!禁止エリアかい!!!!!」