キングオブコント2013 準決勝レポ~1日目~

キングオブコント準決勝のレポートです。今年も2日間ともに見てきました。様子や感想を書いていこうと思います。
 
記事は1日目(決勝進出者除く)、2日目(決勝進出者除く)、決勝進出者(準決勝の様子や決勝の予想なんかも交えて)の3つに分けて書いていきます。今日は1日目です。お付き合いください。
 
 
決勝進出者のレポおよび予想→http://blogs.yahoo.co.jp/yukidaruma_blog/33253960.html
 
 
 
 
1日目は東京の若手注目株が集まった、非常に勢いのある日だったと思います。 
みんなウケてて、あとは4分間でどれだけ濃く笑い取れるかが勝負の分かれ目という感じでした。
 
大会MCはあべこうじ。勝負が始まる前には協賛であるタウンワークのマスコット・ジョブームくんも登場。あべこうじが上手にイジって会場を沸かせていました。
 
 
 
まず決勝あがってもよさそうだなと思ったコンビが8組いるので先に書いていきます。
名前挙げちゃうと
 
一番に特筆すべきはまずはラバーガールかなと。
ネタは「ワンダフルレース」ですが、実態はアリの競争。小さい世界で楽しんでる感じが大水さんのイメージにはまりすぎてました。裏で本当にやってそうという。かなりウケていたのでここは正直いくと思ってました。
 
次に気になったのはラブレターズの「初恋」。
恋が暴走してかなりギリギリの行動に走ってる溜口さんがとにかく危ない。Z会のCMでも見せるあのキャラの強さはこのコンビの一つの武器で、今回もこれをふんだんに生かしてました。
 
ラブレターズの笑いの方向性とかなり似ていたのはザンゼンジの「ストーカー」。
ここも無名ながらかなりウケててよかったです。ストーカーの件を相談した上司が犯人そのものという恐怖。何を考えてるのかわからない行動は笑いだけでなくホラーに近いものも生み出していました。
 
個人的に一番好きでもう一度見たいのが、マジカルラブリーの「ラップ対決」。
リズムネタ枠で2日目の天竺鼠に負けたのが残念。まず、勝負を挑んだほうもあまり上手くないというのがいいし、本来ノッていくはずなのにドンドン冷静になっていくツッコミがすごい好き。誰もしゃべらない音楽が鳴ってるだけの時間も楽しめて、あーこれツボだなと思いました。笑いっぱなしでした。
 
 
よしもと勢でよかったと思ったのはグランジジャングルポケット
グランジは最初のボケにいたる前の空気作りがよくて、緊張の場面から爆発音で一気にゆるんだギャップがあった。あとはボケとしてはずっと似てるんですけど、1発目がウケた分その笑いをずっと持ちこせてたように思います。欲を言えばもっと話を展開させてほしかったかな。
 
ジャングルポケットは3人のキャラ設定が秀逸。熱血教師、バカで全然響いてくれない生徒、なぜか響いちゃうヤクザというわかりやすくもおかしい関係性が素晴らしかったです。
 
無名枠でよかったのは前述したザンゼンジとあと巨匠でした。
巨匠金田一を役名に使ってたのがいい意味で卑怯だった。具体的な設定にすることでよりありえなさを演出していたと思う。そしてそこに加わるのが人吸いひょうたんというアイテム。これが強力で謎すぎる割に想像はできちゃうからすごい面白かったですね。
 
会場ウケしていたのが夜ふかしの会
これも設定勝ちという感じでした。任侠ものにパンチラを混ぜるっていう。見せ方も様々に工夫していて構成の器用さが出ていました。
 
 
以上。特によかったのがここまで8組です。
 
 
 
 
どんどん他のコンビも書いていきます。
 
まったく知らないコンビも何組かいたんですが、準決勝だけあってみんな力がありました。
ピレニーズはトップバッターなのにしっかりしていて、構成がちゃんとしていたしヤバいヤツという感じもちゃんと出ていた。東京の駅名が出てくるのが地方の僕にはやや難ありでしたが。
 
アンダーポイントは3歩動くと忘れるという着眼点が面白い。
 
イシクラノオノは申し訳ないことにわかってない笑いがあるんですが、会場がすごいウケてました。
 
ワルステルダムは老婆×強盗という正当な設定から作った笑い。正当ながらもみんなが見ていない部分を上手く使っていて、色ものも多い中で純粋に力があるコンビだと思いました。今後がんばって活躍してほしいです。
 
 
過去決勝進出組について
 
モンスターエンジンはドラムロール。意外な発想でしたがいまいち空気を掴み切れずそれだけで終わってしまった感じ。キャラの衣服を上手くつかっていたのは好きでした。
 
ザ・ギースオンバトで見たネタでしたが、とにかく巧みで思わずうなってしまう。ただ一番ウケるのが阿佐ヶ谷姉妹っていうのが身内ネタっぽくてどうもなーって思ってしまうんですよね。
 
2700モンエンと同じで始めのインパクトだけという感じ。設定に無駄があり、2人の掛け合いが見たいのにワンマンショーでもったいないという感じ。
 
 
そのほか
 
アームストロングは面白いのにいまいちパンチが少ないというのが課題。
クロスバー直撃はコテコテの関西色。引っ張るならもっと意外性の強い大きいボケをしてほしい。
アイロンヘッドは設定自体がはまりきっておらずなによりもっと間を詰めれる気がする。
インポッシブルはいつもの振り切ってる感がなく今回は手堅くて、見たい2人とは違いました。
シロハタは見ていて忙しい。よく演じているがわかりやすい笑い所が少ない気がします。
 
スパイク我が家は本気でいまいちでした。
スパローズは得意のクズネタでしたが、もうそろそろ違うネタで勝負してほしい。
パンサーはほんとに普通だった。ブラック。
ジューシーズも微妙で、前がラブレターズ、鬼ヶ島と多少つらい部分はあったと思う。
 
 
 
今回トリを務めたのはアップダウン
うどん屋と麻薬捜査官という2つの要素を上手に組み合わせたコント。なによりオチがよくできていて、会場みんなで「おーっ!」ってなったのは、トリとして一番ふさわしかったです。お手本みたいでした。
奇抜な設定でその分オチが雑になってたコンビは多かったので、こういうのは大切にしてほしいですね。
 
 
 
 
ネタ順およびタイトル一覧(改行はブロックの区切りを表す)(☆は決勝進出コンビ)
 
ピレニーズ 「どこで降りるの?」
アンダーポイント 「ハトの記憶」
タモンズ 「動物園の戦略」
アルコ&ピース 「受精」 ☆
グランジ 「爆弾処理」
 
キサラギ 「ラーメン屋」
スパイク 「誕生日を祝ってもらう」
モンスターエンジン 「ドラムロール」
夜ふかしの会 「不適切な部分」
スパローズ 「エリートのクズ」
 
シロハタ 「恋する女子」
ジグザグジギー 「狼男」 ☆
マヂカルラブリー 「ラップ対決」
アームストロング 「甲子園のVTR撮影」
 
巨匠 「殺人現場」
アイロンヘッド 「居眠り生徒を叫んで倒す」
インポッシブル 「腕相撲」
ラバーガール 「ワンダフルレース」
 
ザンゼンジ 「ストーカー」
ワルステルダム 「年寄りの強盗」
ジャングルポケット 「教師の説得」
我が家 「ライブ後の楽屋」
ザ・ギース 「「あ」までの日本語」
 
本田兄弟 「へたくそな変質者」
2700 「もずくが食べたい」
パンサー 「タイムカプセル」
さらば青春の光 「ROCK」 ☆
 
ラブレターズ 「初恋」
鬼ヶ島 「音楽の授業」 ☆
ジューシーズ 「銀行強盗」
うしろシティ 「キツい人見送り」 ☆
アップダウン 「うどん屋に麻薬捜査官」
 
 
 
以上で1日目のレポは終わりです。次、2日目!明日!
それではー。