コント 「10年後のアンパンマン」

ネタ書きまーす。
 
1年前くらいに「ドラマチックアニメ」というネタを書いたのを覚えてるでしょうか?うん、覚えてないですね。
10年後のドラえもんをかっこいい雰囲気で書くというだけなんですが、実はあれ自分の中でシリーズ化してて、今日はその第2弾です。
 
例によって面白いかどうかわからないうえ、今回特に文章化するのが難しいものなんですが、
実はまあいつも以上に結構なこだわりが入っていて、特に後半まで読んでいただければ、要するに何がしたかったかぐらいはわかっていただけるかと思います。
 
つながりやセリフ等おかしい部分もあると思いますが、その辺は大目に見ながら読んでやってください。
あいかわらずの長文ですみません。補足しておく一応2人用コントです。
 
 
 
コント「ドラマチックアニメ~10年後のアンパンマン~」
 
バタコさん(以下・バ)「本当に…行ってしまうの…?アンパンマン?」
アンパンマン(以下・ア)「ごめんね、バタコさん。ジャムおじさんがなくなってからもう半年。新しい顔を作ってくれる人がいなくなって、もう前みたいに無茶をすることはできなくなってしまった。昔みたいに町は守れないし、もう自分がこの町にいる必要なんてない…。それなら、少しでも世界を見てまわろうかと思ってね」
バ「寂しくなるわ…」
ア「…大丈夫!バタコさんなら一人でこの店やっていけるよ。バタ子さんが作るパンはなんてたって世界一おいしいんだから」
バ「……ありがと」
 
(キャン!キャンキャン!!)
ア「あは!こら、チーズ!くすぐったいよ」
バ「チーズもアンパンマンに行って欲しくないって」
ア「ごめんな、チーズ。僕はもういなくなるから、お前が代わりにバタコさんのことしっかり守ってやるんだぞ!」
(キャン!)
バ「しかし、チーズもあれだけ歳とって、まさかあんな甲高い声が出せるなんてね」
ア「正直ジャムおじさんのほうが先に亡くなると思ってなかったからね。それはほんとに驚いたよ」
 
ア「それじゃあ、そろそろ行くよ」
バ「………」
ア「じゃあね」
バ「……待って!」
アンパンマン、振り向く)
バ「やっぱり嫌!お願い!置いてかないで!」
ア「バタコさん…」
バ「私、一人になりたくないの!ずっとそばにいて、お願い!」
ア「泣かないで バタコさん…」
バ「そうよ!一回カレーパンマンとか食パンマンに相談しましょ!もしかしたらこの街で他に何かやれることがあるかもしれないし!そんなにすぐ旅にでなくていいじゃない!」
ア「ごめんねバタコさん。あいつらは確かに仕事仲間ではあるけど、友達じゃないしそんなこと相談する間柄なんかじゃない。それにこれは自分で決めたことなんだ。だから、ね?」
バ「………」
ア「じゃあ行くよ」
バ「…私は!私は、アンパンマンにずっとそばにいてほしいの!」
ア「………」
バ「お願い!私、ずっとずっと前からアンパンマンのことが…」
アンパンマン、抱きついてバタコさんの口をふさぐ)
ア「ダメだよ、それ以上は。そんなこと聞いたら、本当にいけなくなっちゃう」
バ「………」
ア「僕だってバタコさんのことは大切に思ってる。置いていきたくて置いていってるんじゃない。でも決めたんだ。僕は世界を見てまわって、もっともっと大きくなるんだって。だからお願い。行かせて」
バ「アンパンマン…」
 
(突然♪アンパンマンのテーマ流す)
(チャンチャン チャッチャチャチャーチャー チャーチャチャッチャ チャチャチャ)
(チャンチャン チャッチャチャチャーチャー チャーチャチャッチャ チャー)
(パーンパーン パッパパパーパー パッパパパッパ パッパパパパパパ)
(パーンパーン パッパパパーパー パッパパ パッパパ パッパパ パーパ)
 
(替え歌で)
ア「ジャムおじが 亡くなって」
バ「チーズ見て 驚く」
ア「僕は今日 旅にでる」
バ「そんなのは いーやだ!」
バ「忘れないで 私を」
ア「こぼさないで 涙」
ア「だけど ごめん 行くんだ 僕はでも」
バ「そうだ!あわてないで みんなのとこに」
ア「愛と勇気だけがともだちさ」
バ「ああ アンパンマン 私は君が」
ア「待って!それ以上は言わないで」
 
 
(音小さくして)
(間奏中に)
バ「…わかった。だけど、せめてこれを持っていって…」
ア「これは?」
バ「新しい顔。はじめてだったから上手じゃないけど…。お守り代わりに…」
ア「ありがとう」
バ「私、待ってるから。もっともっと新しい顔上手く焼けるようになって待ってるから!だから!絶対、絶対戻ってきてよね…」
ア「大丈夫、約束する」
バ「アンパンマン…」
ア「バタコさん…」
(2人抱きつく)
 
(再び替え歌で)
バ「そうだ!これを持って! お守り代わり」
ア「愛と勇気くれる 代物さ」
「ああ アンパンマン やさしい君は そっとバタコ抱いて 旅にでる」
 
 
(徐々に暗くしながら終わる)