目的(ルール):始点・出町柳駅をスタートし全ての京阪の駅を通りながら終点・淀屋橋まで自力で歩く
いきなりルールから入ってしまいましたが、要約すると京阪電鉄を線路沿いにひたすら歩いたという話です。らーゆといいます。電車だと約1時間くらいかかる距離です。
京阪と言われても関西以外の方にはピンとこないと思うので簡単に説明をすると、本線は全42駅あります。間の40駅は今回通過ポイントとして確実に通ります。始点の出町柳駅は京都市、淀屋橋駅は大阪市です。
こちらからの説明は以上ですが、一応地図も使って説明するとだいたいココからココまで歩くことになります。
みなさんのイメージもかなり鮮明になったところで話を進めます。
出町柳~七条まではずっと京阪は地下を通ってるので、線路沿いに歩くといっても沿線感はまるでありません。
右手に鴨川を見ながらひたすら同じような景色が続く道を歩くことになります。
駅の外観も単なる地下への入り口なので全く一緒。
神宮丸太町・三条・祇園四条・清水五条・七条駅を順調に追加。サラっと書きましたが、1時間以上歩いています。
23時 千林駅(35/42駅)
あと7駅。心の中でサライが流れる。
夜もすっかり遅くなり人どおりが完全に少なくなってました。加えてこの辺までは国道を通ってましたが、このあたりはそんな道がない。いわゆる細い住宅街の道を通ることも多く、知らない道をずっと歩く心細さは半端なかったです。
3駅追加(森小路・関目・野江)しますが、時間的にも体力的にも道に迷ったらかなりやばい。一駅一駅着く度に道を間違えずに進めてることを確認できてちょっと安堵します。
時間がかかりすぎたのもあって、香里園を再出発してから4時間以上休憩なしでぶっ通しで歩き続けることに。もうほんとへろへろで、なんでこんなこと始めてるのかもよくわからなかったです。
宿をどこにするかも決めてなかったですし、とにかく疲れと不安で押しつぶされそうでした。
そして京橋の商店街。
自分でもびっくりしました。人がいることと商店街の明かりで軽く泣きそうになりました。ものすごい感極まったんですここで。
ずっとほんとに暗い所を歩いてて、しんどくて、気持ち折れそうで。光を見た時すごいホッとして。普段は全く何も感じないんですけど、光が与えてくれる安心さというのにここでものすごい気付かされました。
24時15分 京橋駅(39/42駅)
こんな時間でも京橋は人通りが多くて、一応何回か来たことあるので知ってる場所で。とにかく京橋に着いたことが嬉しかったです。
路上でギター弾いて歌ってる若者2人がものすごい下手だったマジでなんなのお前ら?と思いましたが、ここまで辿りつけた高揚感でとにかくいっぱいでした。
これが最後の道。国道168号線。ここからはずっとまっすぐなのでもう迷う心配も一切なし。あとは突き進むだけ。
長かった旅ももうすぐ終わり。終わりかと思うと少し寂しさというか名残惜しさもありました。今までこういうことやったことがなかったので、新しいことに挑んだ楽しさ、充実感、心のどこかで「終わってほしくないなー」という気持ちが少し沸いてきて、
そして、
24時45分 天満橋駅(40/42駅)
冷めたね。
うん、びっくりするほど感情が冷めた。さっきまでの感情と高揚感は何だったのかっていうくらい、天満橋に着くと「もう早く終われよ」という気持ちが大きかった。
最後の道が長すぎる。トボトボとしか歩けないから全然進まないし。足ずっと激痛で歩くの辛いのに道はまだまだ続くし。
駅ももう完全に閉まってるし。
普通ゴールして感動するものなのに、京橋で感動のピークを迎えてしまったせいで、なんか反動がえげつなかったです。最後に至っては「なんなんだよこの旅」という怒りしか湧かなかった。
蛇足の北浜。
25時20分 淀屋橋駅
そしてゴール。
感動は京橋で迎えてたので、ある感情は「とにかく宿探そう」でした。幸いものすごく近くにビジネスホテルがあって空いてました。
出町柳から着けていた万歩計はカンストを起こしてしまいました。初めて見たよこの状態。
<結果>
所要時間:17時間20分(約1時間30分の休憩含む)
歩数:101077歩
距離:60.6km (歩幅60cmで計算しましたがおそらく正確ではないです。線路の距離だと51.6km)
人間の足だとこれだけかかる距離を、特急だと1時間あれば行けるんだからすごいや京阪!すごいや電車!(これを言いたかったがためにやった節があります)
やってみて、うだうだ書きましたが、とにかく達成感と充実感がありました。自分でゴール決めて、自力で歩く。しんどかったですが楽しかったです。あとあんまり知らない地域の知らない所を知れてよかった。
初めてやったことだったのですごい成長した感覚になったし、なんとなく一歩大人に近づいた、そんな気がしました。そう思うのはたぶん人生で初めてホテルでペイチャンネルを見たからだと思います。
総集編のAVの価値って今までわかってなかったんですが、ペイチャンネルだと最初の女の子が合わなくても、次はどんな子が出てくるかワクワクして見れることがわかりました。
以上になります!長文を読んでいただきありがとうございました。それではー。
(企画のチャレンジは2013年6月7日に行っています)