漫才 「漫才やりたい」

漫才 「漫才やりたい」
 
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何ですかその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってますね。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「すでにやってる。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってるんだなあ。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「すでにやってるね。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「うん、やってる。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるわー。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何でしょうその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何ですか?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってるねえ。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるんだなあ。」
A「あの………!」
B「…………?」
A「ちゃんと、ツッコミやって。」
B「?………やってるじゃん。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何ですかその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってます。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるってすでに。」
A「だから!!」
B「………?」
A「………ちゃんと、ツッコミやって!!」
B「………いややってるでしょ。俺ちゃんとやってますよね?お客さん!」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってますって。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるんだなあすでに。」
A「ちゃんとツッコミやれって!!」
B「やってるじゃん!……ちゃんとツッコミ。」
A「え…、じゃあさ…、なんで?」
B「………。」
A「なんで、『何回同じことやんだよ。』って、ツッコんでくれないの?」
B「………。」
A「え?わからない?」
B「ごめんどういうこと?」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってるわあ。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるんだなあ。」
A「『何回同じことやんだよ!』!!」
B「………?」
A「『何回同じことやんだよ!』!!言えや!!ちゃんとツッコミを!!!」
B「なにいってるのお前?」
A「お前が繰り返しに対してツッコまないと、この漫才は永久にタイムリープします!!ほらもう俺がお前に対してツッコミはじめてるじゃん!俺ボケやりたいって言ってるんだよ。ツッコミやらせんなよ!」
B「……よくわかんないなあ。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?」
A「『何回おはらーーゆ!やんだよ!!』」
B「????」
A「何回おはらーーゆやらせるんだ!1日で!こんな言ったことないわ!大して面白くもないの!」
B「………。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってるね。」
A「『さっき聞いたわこの言葉!』!」
B「………。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってるんだなあ。」
A「『デジャブ!』!『ずっと繰り返してる!』!なあなんで俺が自分でツッコミいれてんだよ!これだと完全に俺がツッコミじゃん!俺はボケをやりたいって言ってるんだよ!」
B「………?」
A「もう1回やるから今言ったみたいにちゃんとツッコんでくれ!」
B「やってるのになあ。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってる。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってます。」
A「ぬわあああああああああああああああああああ!!!!」
B「………何なのお前?急に叫んで。頭おかしいの?」
A「おかしいのはお前だろ!お前がツッコまないから俺がボケできないんだよ!なんでなんだよ!なんでこんな繰り返してることに対して、お前は全然ツッコんでくれないんだよ!!」
B「それはね、(半笑いで)俺が、お前の繰り返しに、ツッコまないっていうボケをやってるから。」
A「ほらボケの自覚持ってるじゃん!完全に自分がボケだと思ってるじゃん!頼むからツッコミをやってくれ!!」
B「………(半笑い)。」
A「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
B「何なのその1発ギャグ?よろしくお願いいたします。」
A「やりたいことがありまして。」
B「何でしょう?」
A「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
B「やってる。」
A「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
B「やってます。」
A「ぬうううううううううううううううううううううんんん!!!」
B「(ニヤニヤ)」
A「なんでなんだよ…。なんで俺がボケをやりたいのに、いつの間にかツッコミの立ち位置になってんだよ…。」
B「それじゃあさ、お前がこの漫才に対して、ツッコミのほうをやればいいんだよ。」
A「……どういうこと?」
B「お前がこの漫才のツッコミをやれば、お前は、『繰り返しのボケに対してツッコまない』っていうボケができるじゃん。」
A「……………(パアッと笑顔)」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「俺のギャグ!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「やってるねえ!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「すごいやってる!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「面白くない!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「やってるわあ!!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「すでにやってるって!!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「誰が笑うんだ!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「やってるーー!!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「すでにやってるーー!!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「クソみたいだ!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「もうすでにやってる!!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「やってしまっている!!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「やめてくれそのギャグ!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「やってる!!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「やってます!!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「全然ウケてない!よろしくお願いいたします。」
B「やりたいことがありまして。」
A「何でしょう?」
B「漫才をやりたいなあと思うんですよね。」
A「やってる!!」
B「というわけで、お前ツッコミやってもらっていい?俺ボケやりたいからボケやらせて。」
A「やってる!!」
B「はいどーもー!○○○と申します。よろしくお願いいたします。おはらーーゆ!」
A「一回止めていい…?」
B「どうした?」
A「………。」
B「………。」
A「………。これだと俺ツッコミだ。」
B「…どういうこと?」
A「これだと俺ツッコミだ。この漫才で。お前が『繰り返しのとこツッコめや!』って言いださないと。俺はずっとボケの立ち位置にはなれない。」
B「…気づいてしまいましたか。」
A「…何なんだよ!何なんだよお前!お前が『繰り返しのとこツッコめや!』って言ってくれないから、俺が永遠にボケできねえんじゃねえか!」
B「お前が最初に『繰り返しのとこツッコめや!』って言わなかったら、お前は永遠にボケをすることができたんだよ?」
A「なんなんこいつ!!!ムカつく!!!マジでなんなんだこいつ!!!」
B「で、どうするの?」
A「………。」
B「このままではずっとお前はこの漫才でボケできないよ?」
A「……もういい!俺、漫才でボケやりたいって言うのやめる!!」
B「…やめるの?」
A「漫才なんてやらない!コンビニだ!俺はコンビニの客をやりたい!」
B「わかった。じゃあ俺コンビニの店員やるから、お前客として入ってきて。」
A「………。」
B「………。」
A「………カランコロンカラン。」
B「喫茶店か。ボケできたじゃん。」
A「やったあ!!ありがとうございました。」
 
 
後記:正直おはらーーゆ!じゃなくてよかったなと思ってます。