コント 「大学の友人」 その2

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(Aパソコンを動かす)
A「マジかよ…。何、盗んでみたで検索したら出んの?」
B「おう 『盗んでみた 柳川』とかで出る」
A「本名じゃん…。馬鹿じゃないのお前…?あった。これ?」
B「おう、それ」
(A 動画見る)
A「えーなにこれ。人ん家のタンスめちゃくちゃ漁ってんじゃん…」
B「ちゃんと撮れてるだろ」
A「……。あれ?これおばあさん帰ってきたよ?家の人じゃないの?」
A 動画2,3秒見る)
A「お前おばあさん殴ってんじゃん!」
B「いやそれ、急に帰ってきっちゃってさ。そのときはマジで慌てたよ!ハプニングだよハプニング!」
A「………ボコボコじゃん…」
B「いやーびっくりしたよなーほんと()
A「………帰って」
B「?……ん、何?怒ってんの?いやでもそんな大したケガとかじゃないから別に」
A「(大声で)いいから帰れよ!」
B「………わかったよ」
(B 自分の鞄持ってドアのほうにいく)
A「お前、最後に確認するけど、本当に今日何も盗ってないよな?」
B「盗ってないって」
A「本当に?」
B「盗ってないよ。疑いすぎだって」
A「いやでも」
B「うるさいなー(少しイラッとする)」
A「そんなのあんな動画見せられたら誰でも――」
B「だーもう!うっせえな!いいか!通帳はそこのタンスの中だし、印鑑はそこの引き出しの中!もう一つの通帳はそこの奥にしまってる金庫の中で、暗証番号はお前の誕生日だった!鍵の開け方は来たときに試したからもうわかってる!日曜は休みでずっと家にいるみたいだから来れないけど、平日はお前は勤務してるから家はがら空き!彼女はいないから急に部屋に誰か来たりすることもない!こんな家な!!いつだって盗れるんだよ!バーカ!!!」
(A 絶句する)
A「……………お前マジか…。」
B「あ…。いや!違う!今のは!(慌てる素振り)」
A「出てけ!いいから出てけよ!」
(A Bの背中を押し家から追い出す そのあと部屋の鍵をかける)
B「………」
A「………」
(A ドアを背中のほうにした状態で立つ)
B「……ごめんな…。違うんだ今のは…。なんていうか職業病みたいなものでさ…。ついカーとなっちゃって…」
A「………」
B「……オレさ。向こうに行ってから、全然うまくいかなくってさ…。知り合いっていうか、しゃべれる人もずっといなかったし…。」
B「だからさ、今日お前と久々に会えたの、すごいうれしかったんだ…。……あのさ、もう無理かもしれないけど…。できればまた、もう一度お前と仲良く話したいんだ」
A「………(ドアのほうを振り返って)ごめん、俺も言い過ぎたかもしれ――」
B「だからさ」
B 針金で鍵を開けてドアを開ける)
B「また、来るから」
(B ドアを勢いよく閉めて立ち去る)
(A 少しの間、呆然とする)
A「………やばいやばいやばいやばい。引っ越さなきゃ」
(A タンスの引き出しを開けて、通帳を探す)
A「………あれ!?ない!!なんで!!??」
A「……………なにこれ??
(A タンスからカメラを出す)
(B 包丁持って戻ってくる)
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