歌ネタ王決定戦2013 決勝 感想

歌ネタ王決定戦2013 勝戦の感想です。
当然ですが主観を含んでます。偉そうな書き方になってるのは申し訳ございません。
 
ものすごくどうでもいい話から入りますが、準決勝は歌ネタガールズの演奏から始まっていたのに決勝では全くなく、あのユニットは一体なんだったのかという疑問。わざわざオリジナルソングまで作ったのに…。
 
 
全体をキーワードで書くと「関西特有」と「第1回」、そして「楽しい」。
規模は大きいながら関西ならではの大会になったように思います。
 
歌ネタという縛りはあるもののネタの形式としてはかなり幅が広く、いろいろごちゃまぜな楽しみがありました。客席を含めてみんなでつくりあげてるという感じで、拍手をあおるところですんなりと出るのがすごいよかったように思います。
真剣バトルではありますが、ワイワイ盛り上がれる祭りのような雰囲気がありました。それこそ始めから運営側が描いてたコンセプトが実現できてたんじゃないですかね。
 
まだまだ第1回目で完成されてない部分も多かったです。
優勝者のアンコール、視聴者に全部を委ねた敗者復活などの新しい演出は第1回ならではで、少しでも楽しく、かつ試してる部分もあるように感じました。
また来年以降も続いていくでしょうが、今後もいろいろ演出側には挑戦してほしいです。 締めるところは締める必要もありますけど、それこそ「楽しい」をキーワードに、この大会ならではの独自性を追求していってもいいんじゃないかと思います。
それこそ無理に大会として完成させる必要はないといっていいほど。
 
審査方法に関して、ここはまだ不透明さは否めないように思いました。
ネタ2本はコンビによってはかなりきついです。 フロックを防ぎたいのもあるんでしょうけどエントリーの窓口を広くしてる分、可能性を残すために一ネタ勝負もアリかと思います。実際2本目がやや盛り下がってるように感じてしまいました。
一人10点満点も差がつけにくいかなと始めは思いましたが、まあでも得点は思ってたより素直に反映されていました。
同点の時の対処も準決勝の結果を反映させるなら、先に告知して結果も見せておく等にしといたほうが公平性はあると思います。今回はそこまで重要にもならなかったのでよかったです。
敗者復活は60秒で視聴者に選ばせるかなり突発性の高いものでした。演出として見れば楽しいですが、審査として見れば不透明さが否めないので一長一短という気がします。
 
 
 
以下個別に順位下の人から
 
一瞬でこの人はすごい勝負所がわかってる人なんだと思いました。あの場でいつもと違うネタをやったことはすごい大きい意味を持つと思います。準決勝はAKBだったので本人も不安いっぱいでしょうし。今回はただ結果に結びつかなかったというだけの話で、姿勢としてすごい好感を持ちました。ネタはアグレッシブで、名刺もばらまいて綺麗に見せたりとエンターテイメント性がありました。息切れがあり、随所何を言ってるのか聞きとりづらいところがあったのは間違いなく修正しないといけないと思います。
 
地味なおばさんがあれだけ動くっていうのは本来面白いと思うんです。一つ一つのネタじゃなくて全体として見て楽しいっていうネタなので。今回はとにかくステージの派手さに2人が負けたという印象がありました。動きや明るいピンクの春色衣装が消されてたイメージ。
 
これまでがんばってきた高校球児と哀愁漂う応援の人が、2人の持ってるキャラにぴったり当てはまってるなと。見る人を選ばないすっと入ってくるネタで楽しかったです。一つの設定の面白さありきで、その中での笑いの変化が薄いというのは感じました。
 
安定感抜群のネタで勝負していましたが、みんな見る体勢に入ってしまって笑いに結び付かなかったっていうのが印象。知ってるっていう人も多かったでしょうし、わりと古典的という感じが強かったです。ベテラン大御所の辛さっていうのが前に出た形かなと思います。
 
準決勝とは違うネタで勝負してました。シールドのトラブルはスタッフのミスでもちろんやってはいけないし不運だったと思います。人によってはトラブルをプラスに変えたりもするんですが、それをカバーできずただただ不機嫌そうという印象を受けてしまいました。ネタはライブでやるようなネタでどちらかといえば手元にドリンクがあってそれを飲みながら聞くようなそんなネタだと感じました。パフォーマンスの技術は高いものの、わっと笑えるという感じではなく賞レース向きではなかったのかもしれません。
 
2700
楽しい。まず漫才と見せかけて全く違うものを見せるという大きい裏切りがあり、その後も手のひら返しの笑いをテンポ良く随所に見せてくれるのですごい楽しい。特別やることに意味をもってないバカバカしさも存在していました。照明もフルに使ったりパフォーマンス性が高く、今回の大会の空気を作る上で大きな役割を担っていました。トップバッターっというのは正直結果には響いてしまったかもしれません。まだまだ2人は新しいものを作っていきそうですね。
 
どぶろっく
2本とも下ネタソングでしたが、下ネタも綺麗にハモられると不快感とかが消え気持ちよさすら感じるっていうのに驚かされました。1本目は前フリに対しどこに着地点を置くか予想がしにくいしっかり角度がついてるネタ。会場の盛り上げ方が上手で、お客さんもそれにちゃんと乗ってくれていてみんな一緒に楽しめました。
2本目は1本目とは反してまさかのド直球下ネタソングでもはや清々しさすら感じます。1ボケの時間がかかったり、ほんとにストレートだったので、ややパワーダウンはありました。
 
扱う題材はベタながら、今までにない見せ方なんですよね。人間って繰り返し何回も同じ言葉を聞かされると、操られていくいわゆるトランス状態になってくるそうで。そうなると快感を感じるし、さらにだんだんと新しい要素を足されていくので尻上がりに面白くなる。無駄にいい声してるので聞いてて軽い恍惚状態になったんでしょうか。
2本目の取り調べは同じパターンで既視感が強く、変化が付く前の前半がやや辛かった模様。オチあたりは狂ってきてる感じも出てきてすごい好きでした。
とにかく一番耳に残ったんじゃないでしょうか。
 
ななめ45°
完成度の高いコントは健在。普段から積み重ねてきたことをこの舞台でしっかりと発揮しているように思いました。ノリが強いネタが続いていくなかできちっと完成されたものを見せたのが、高い得点につながったように思います。
ただもともと歌ネタが本職の部分ではないので、2本ネタを作るのが当然きつかったと思います。2本目は設定だけの面白さで練られているという感じがなく、いわゆる当人達の持ち味が反映されてないコントだと思いました。仕方がないですけどね。
 
すち子&真也
とにかくコテコテの関西色。これを関東でやったらどういう反応になるのかっていうのは実は見てみたかったりもします。新喜劇で培ってきたものがたくさん詰まった、老若男女を問わないみんなから愛されるネタ。テンポも動きもよく、たぶん3本目やっても4本目やっても同じ質のネタをやってくれるっていう感じがあります。安心して見てられましたね。
 
 
 
優勝はすち子&真也で、最終決戦を見た段階で納得の結果でした。
ユニットコンビが優勝したこと、ダークホースの躍進、普段歌ネタとは縁がないコンビの最終決戦進出などとにかく色々な可能性が生み出せる大会だと思います。
来年以降もこの雰囲気・可能性を残しながら、改善するところは改善して続けていってほしいです。
 
 
大体この辺で。長文すみません&ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。
それではー。