漫才「悩み」

ネタ書きます。かなり長文なので注意。この前書いてる途中で消えてしまってそのリベンジです。
わりと動きつきで考えてるネタなので、伝わらない場合ほっといてください。
 
 
A「はいどうもー」
B「ごめん、悩みごとがあってさ…」
A「あっ、もういきなりですね。どうしました急に?」
B「いやほんとずっと悩んでることがあって…」
A「あっ、そうなの?」
B「夜もなかなか眠れなくてさ…」
A「それは大変だね」
B「できれば真剣に聞いてほしい話なんだけど…」
A「わかった。じゃあ真剣に聞くよ」
B「ごめんな、なんか」
A「いやいいよいいよ全然。相方なんだし」
B「ありがとう。で、悩みなんだけどさ」
A「うん」
B「あのね、急に!急にだよ!」
A「うん」
B「急に、宇宙人に、出会ってしまった場合、どうやって、友達になればいいと思う?」
A「………は?」
B「いやだから、急に宇宙人に出会ってしまった場合、どうやって友達になったらいいのかなーって…」
A「……………」
B「急にね!(大声)」
A「あっ、ごめん聞こえてる聞こえてる聞こえてる。十分聞こえてる。十分聞こえてるけど、言ってる意味がわからん」
B「なんで?」
A「いやだいだいそんなまず宇宙人に出会わないし、別に心配する必要なんてないじゃん」
B「いやでも年に2・3回くらいは…」
A「ないよ!何お前ちょっと遠い田舎に住むおばあちゃんくらいのレベルで出会っちゃってんだよ!別にそんなこと考えなくて大丈夫だって!」
B「いやでも…」
A「ないって」
B「もしかしたら…」
A「まずないから!」
B「万が一ってこともあるし…」
A「じゃあもういいよ!わかった!もう宇宙人に出会ってしまったとしよう、仮にな。だとしても別に友達になる必要がないじゃん。無視しとけよそんなの。」
B「俺ねー、人付き合いは大事にしたいと思ってるんだよねー」
A「向こうまず人ですらないよ!?未知なる生物だよ?完全なる」
B「それでさーお前に頼みごとがあってさ」
A「もうこの流れだとイヤな予感しかしねーよ」
B「あのさ、宇宙人やってくれない?」
A「やだよ」
B「なんで?」
A「だいたい俺まず宇宙人がどんなのかもわかんないもん」
B「それはもう別にお前の思う宇宙人でいい。お前の思う通りにやってくれっていいからとりあえずやって。で、それに対して俺話しかける練習するから」
A「やればいいのね?」
B「ごめん、頼むよ」
 
A「(喉叩きながら)ワレワレハウチュウジンデアル」
B「ごめん、ストップストップストップ」
A「なんだよ?」
B「それはない」
A「なんでだよ?お前が思う通りやっていいって言ったからやったんだろ!」
B「(肩叩きながら)それはない」
A「なんで2回言うんだよ!」
B「お前常識で考えろよ。だいたいまずなんで宇宙人が日本語喋ってんだよ」
A「しらねーよ!そんなの何か目的があって地球に来てるんだろ?だったら地球の言葉の1つや2つくらいしゃべれるんじゃねーの?」
B「にしても英語からだろ」
A「しらねーって!」
B「いい?宇宙人は日本語喋りません!」
A「はっきり言い切ったなお前。じゃあ宇宙人は何しゃべるんだよ?」
B「それはやっぱり宇宙語だろ」
A「宇宙語って何!?」
B「そうだな。とりあえずだいたいのイメージでいくと、『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』 これー」
A「マジで!?宇宙語ってそんなんなの?」
B「そうだよ」
A「そしてお前そんなやつと友達になるつもりだったの!?」
B「そうだよ」
A「すげーなお前!いろいろと尊敬するわ!もうなんて言ってるかもわかんないじゃん」
B「『やあ!僕の名前はウ・チュウジン。一緒に遊ぼうよ!』」
A「めちゃめちゃフレンドリーじゃねーか!思ってたイメージと全然違ったわ!」
B「だからとりあえずこれでやってくれない?」
A「とりあえずやればいいのね?」
 
A「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「ごめんストップ」
A「なんだよ?」
B「ごめん、なんか違うんだよなー」
A「言われた通りやったんだけど…」
B「あのさ、思ったんだけどさ。宇宙人って、2本足なのか?」
A「しらねーよ!」
B「いやだってよくよく考えたらさ、遠い星の重力環境が全然違うところから来てるわけじゃん。そんなとこから来てるのに、地球上で上手く2本足でバランスがとれるとは思えないんだよね」
A「じゃあ何?4本足でやればいいの?」
B「いや、3本」
A「3本!?」
B「ほら、三角形の形作ってやったら安定するからさ」
A「よくわかんないけどその理論…」
B「だからとりあえず片方の手を床につけて」
A「こう?」
B「うん、で、もう一方の手は邪魔だから今すぐ切り落としてきてくれないかな?」
A「無理だよ!」
B「え?」
A「無理に決まってんだろお前!」
B「無理?」
A「当たり前だろ!お前マジでなんちゅうお願いしてんだよ!そんなんできるわけないだろ!」
B「頼む!今度かわいい女の子紹介するからさ」
A「割に合わねーよ!お前それで俺がOKするっと思ってんの!?」
B「いやいや、あのな、別にさ、俺もずっとってってないじゃん。とりあえず今だけ切り落としてくれる状態でいてくれたらそれでいいんだよ?」
A「いやもう今切ったら取り返しのつかないことになるんだよ!お前わかってる?俺の腕、そんな取り外し自由なことになってないんだよ!そしてもし取り外し可能だとしたら今すぐお前にロケットパンチを打つ!ふつうにもうこれは手として見とけばいいじゃん!」
B「いやでも宇宙人に手はないし」
A「じゃあしっぽとして見とけよ!それならいいだろ?」
B「宇宙人のしっぽはパンダみたいにちっちゃくて丸い…」
A「お前のさじ加減だろ、そんなの!」
B「じゃあもういいよ。ふつうに付けたままでいいよ」
A「おお、なんでちょっとしぶしぶなんだよ…言っとくけど当然の妥協だからな?」
 
A「(片手床につけながら)『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「ごめんストップ」
A「何?」
B「まだなんか違う」
A「なんなんだよもう!」
B「あのさ、思ったんだけど、カエルみたいに跳びはねといてくれない?」
A「なんで!?」
B「いやなんかこう「ヤッター!」っていう感じがほしいじゃん。「ヤッター!」っていう感じが。お前わざわざとてつもなく遠い所から宇宙人来てんだよ?そりゃ着くまでにもかなり時間かかるし大変なこともいろいろあるだろ。そしたらやっぱこう「ヤッター!やっと地球に着いたー!ヨッシャー!」っていう喜んでる感じがほしいじゃん」
A「もう好きにしたらいいんじゃない?」
B「だからとりあえずカエルみたいに跳びはねといて」
 
A「(跳びはねながら)『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「ごめんストップ」
A「まだなんかあんの?」
B「あともうちょっとなんだよね…」
A「疲れるよ、もう…」
B「あのさ、タバコ口にくわえといてくれない?」
A「なんで!?」
B「いやだってすっごい長旅で地球に来てるわけじゃん。しかも宇宙船ってかなり狭いよ?そんな状態で来てたらやっぱりストレスとかも溜まってるんだと思うんだよねー」
A「というよりまず宇宙にタバコがある設定なの?」
B「そんなもん常識的にあるだろ」
A「常識という言葉の使い方間違ってるからね?」
B「だからとりあえずくわえといて」
A「いやでも俺、今タバコ持ってないよ」
B「持ってないの?」
A「持ってないよ。そもそも吸わないもん」
B「あー、じゃあ今俺ボールペン持ってるし、とりあえずそれくわえといて」
A「うん、てかお前それあっさり妥協できるんだったら、さっきのもスッと妥協できただろ?」
B「なんかねー、もう1か所妥協してしまうと結構残りいろんなとこで妥協できるようになるよね?」
A「いやまああるけどさ、そういうとき」
 
A「(ボールペン口にくわえて)………………『ヒャッ!』 ごめん、ボールペン口にくわえたらヒャッハー!言えないんだけど…」
B「あっ、ごめん、それはそうか」
A「タバコ加える設定いる?」
B「うーん、じゃあもうガム噛んでるってことにしとくわ」
A「ガム?」
B「ストレス紛らわすために。だからとりあえず口の中クッチャクッチャさせといて」
 
A「『ヒャッハー!クッチャクッチャ イィッヤァハァァーー!!クッチャクッチャ ブルァッハァァーー!!』」
B「ごめん、ストップ」
A「………」
B「OK、完璧」
A「ほんとに!?お前の基準全然よくわかんないんだけど?」
B「「OK、OK。じゃあとりあえずそれやっといて。俺それに対して話しかける練習するから」
 
A「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「…………」
A「『ヒャッハー!クッチャクッチャ イィッヤァハァァーー!!クッチャクッチャ ブルァッハァァーー!!』
B「…………」
A「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「……『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
A「『ヒャッハー!クッチャクッチャ イィッヤァハァァーー!!クッチャクッチャ ブルァッハァァーー!!』
B「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
A「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
B「『ヒャッハー!イィッヤァハァァーー!!ブルァッハァァーー!!』」
………(適当に動きながらしばらく繰り返し)
 
B「OK、完璧だわ」
A「なんなんだ!なんだんだこれ!?お前こんなんテンションの上がった小学生でもしないわ!」
B「いやーこれで宇宙人と出会っても安心だな」
A「全然できねーよ、こんなんで」
B「でさ、やってる途中でもう一つ悩みごと思い出したんだけどさ」
A「なに!?」
B「あのさ、もし仮に地底人と出会ってしまった場合、どうやって友達になったら…」
A「いやもういい加減にしろ」