コント「娘さんを僕に」

気分的にコント書きます。
すいません、結構長いうえに改行してないのでかなり読む気失せると思います。
 
(設定:社長室)
 
A「社長、いえお父さん!」
B「君にお父さんと呼ばれる筋合いはないよ…」
A「お願いします!娘さんを僕にください!」
B「…無理だ」
A「お願いします!」
B「無理なものは無理だ」
A「…どうしてダメなんですか!?自分で言うのもなんですが、僕は某有名大学を首席で卒業、この会社に入社した後もぐんぐん業績を伸ばし、この歳で部長という役職にもついています。社長の娘の相手として決して悪くはないはずです!それに…それに僕は、娘さんのことを本気で愛しています。娘さんのことは絶対幸せにします!だから!だから娘さんを僕に下さい!」
B「だから無理だって」
A「どうしてですか!?」
B「……ウチに、娘がいないからだよ。」
A「………」
B「あのね、君愛してるだとか愛してないだとか、本当にさっきから何を言ってるの?ウチに娘なんていないし、わかったらさっさと出て行きたまえ」
A「……男としてここでそう簡単に引き返すわけにはいきません」
B「引き返せよ!あのね、君ほんとにわかってるの!?我社は今ね、社運をかけた重大な一大プロジェクトに挑んでるんだよ。会社にとってすごい大事な時期だし、私も今すごく忙しくて、君みたいなの相手にしてる暇はないんだよ!」
A「僕だって…、僕だってその一大プロジェクトの大事な会議抜け出してここに来てるんです」
B「じゃあなおさら戻りたまえ!いやほんと何やってんの君!?」
A「お願いします、娘さんを僕にください」
B「だから物理的に無理なんだって!」
A「ですが!ですが、最近社長の奥さんが、身ごもられたというふうにお聞きしています」
B「……いやまあ確かにウチの女房の中には今赤ちゃんがいるけど」
A「お願いします。その子供を僕にください」
B「…あのね、ほんとに君は自分が言ってることわかってんの?」
A「僕は娘さんのこと本気で愛してるんです!」
B「無理に決まってるだろそんなの!だいたいね、ウチの女房は今妊娠5カ月で、まだ生まれてくる子が男の子か女の子かもわかっていないんだよ!女の子だったらまだいいよ。でももし男の子が生まれてきたら、君一体どうするつもりだね!」
A「それはそれで責任取りますよ」
B「それはそれでウチも困るよ!」
A「僕別にどっちでもいけますんで」
B「危ないヤツじゃねーか!じゃあなおさらそんな奴にウチの子はやれないね!」
A「はぁ…もーう!どうして認めてくれないんですか!?」
B「逆にどうしていけると思ってるんだ!?」
A「僕は娘さんのこと本気で愛してるんです!!」
B「そう言われてもわからないよ!じゃあわかった言ってみろ!どこをだ!君は娘のどこを愛してるんだ!」
A「…全部です」
B「ほら見ろ!抽象的にしか言えないじゃないか」
A「だから全部です!僕は娘さんのすき通った肌も!宝石のようなきれいな瞳も!魅力的な美しいボディも!全部が!彼女の全てが僕は好きなんです!」
B「おお~!よく言いきったね!そこまでくると逆にもう尊敬するよ!ていうか君、さっきから容姿のことばっかりじゃないか!なんだ?君は結局のところ体目当てなんじゃないのか?」
A「違います。財産目当てです」
B「もっとダメだよ!」
A「僕は!社長の養子になって、社長が退役した後この会社を引き継ぎ、大金持ちになる計画を立てているんです!だからお願いします!娘さんを僕にください!」
B「全部言っちゃたよ!なんだコイツ?そんなこと聞いて認められるわけないだろ!」
A「お願いします!」
B「いい加減にしなさい!帰れ!帰りたまえ!君の顔なんてもう見たくもないわ!さっさとここから出て行きなさい!」
A「…………わかりました。そこまで言われるのなら仕方ありません…。今日のところはひとまず引き返して、会社のほう早退させていただき…」
B「いや、会議には出たまえよ!?君なにどさくさに紛れて仕事のほうサボろうとしてるの!?」
A「それでは、失礼します」
B「あっ、ちょっ君!待ち……もうなんなんだあいつ!全く、なんであんなヤツが我が社の部長なんか務めてるんだ!」
(ノック音)
A「社長、失礼します」
B「……君ほんとしつこいね。あのね無理なものは無理だし、いい加減にしないとほんと君この会社からクビにする…」
A「(資料手渡しながら)社長、こちら新しい商品開発の件なんですが」
B「うんもう君、切り替えがすごいね!」