ボケモン!!(ようするにボケたかったんだモン) その3

その1からお読みください
 
 
   博士「ポケットモンスターの世界へようこそ!」
「まさかこんなにもポケモンのゲームが手強いとは夢にも思わなかったよ…」
 
   博士「このゲームの大きな目的は2つ!1つはより多くのポケモンを集めること。そしてもう1つは最強のトレーナーになることよ」
「何回も聞いたし」
 
   博士「ところであなたは男の子?女の子?」
「とりあえず『男の子』しかないな…」
 
   博士「あなたの名前を教えてもらってもいいかしら?」
「『マサオ』と…」
 
   博士「『マサオ』!漢字で書くと『魔詐汚』ね!」
「勝手に変な漢字あてんなよ!!
 
   博士「あなたは右利き?左利き?」
「また、これはじめから見るのかよ…」
 
   博士「あっ、そうそうさっき言うの忘れてたんだけど、ここの部分面倒だったら飛ばせるから」
「マジで!?」
 
   博士「飛ばしたい場合はマイクに息を吹きかけてね」
「おおっ!というよりマイク機能の使い方間違ってない?ふつう風船ふくらましたりとか、なにか吹き飛ばすときとかそういうアクションに使うと思うんだけど…」
 
   博士「あっ、でもせっかくだから私との出会いのシーンもう1度見てほしいな~なんて」
「はい、フゥ~!」
 
   (博士との出会いのエピソードはまるで風のように吹き飛ばされた)
「いやいや全然言ってることうまくないよ?」
 
   博士「というわけで、とりあえずお付き合いのほうよろしくね!」
   (博士が彼女になった!)
「一応彼女にはなるんだな…」
 
   博士「それじゃあさっそくはじめに連れて行くポケモンのほうを選びましょうか?」
「しかしスキップ機能ってやっぱ便利だね」
 
   博士「ポケモンは3匹の中から選べるんだけど…ポカブにする?ツタージャにする?それともア・タ・シ?」
「3回目だよ、そのボケ!それもスキップしたかったよ!」
 
   博士「な~んて冗談、冗談!それじゃあ次の3匹の中から選んでね!」
「とりあえずツタージャまだ選んでないし、ツタージャにしよ」
 
   ツタージャを仲間にしますか?)
「『はい』と」
 
   博士「ツタージャを仲間にして、夜に女の子襲って触手プレイしようとか考えてるのね!この変態が!!」
「考えてねーよ!完全に無実だよ!!」
 
   博士「あっ、でも私的には全然OKだから!」
「博士変態だった!」
 
   ツタージャが仲間になった!)チャーチャーチャーチャチャチャチャッチャチャー(効果音)
   ツタージャに『ツタージャ』というニックネームをつけますか?)
「まんまじゃねーか!ニックネームにもなってないよ!」
 
   (それとも『レシラム』というニックネームをつけますか?)
「だから3回目!同じボケに3回ツッコむ程、ツッコミのスキル持ち合わせてないから!!」
 
   博士「それじゃあニックネームじゃなくてビックネームね(笑)」
「それもさっき聞いたし…」
 
   ツタージャは手持ちポケモンに加わった)
   博士「それじゃあ、さっそく冒険に出発しましょうか?」
「は~、やっと冒険に出れるよ…」
 
   ???「待ってください!博士」
「またかよ!今度は誰?」
 
   ライバル「博士!(ハアハア…)」
   博士「あら、遅いじゃない?先に魔詐汚が選んだからもう2匹しかポケモン残ってないわよ」
「あっ、ライバルか。ていうか漢字表記やめてほしいんだけど…」
 
   ライバル「そんなことより…(ハアハア)、博士…(ハアハア)オエエエエエエ!」
「疲れすぎだろ!どんだけこいつ走ってきたんだよ!!」
 
   ライバル「そんなことより、博士!コイツが博士と付き合い始めたって本当ですか!?」
   博士「ええ、本当よ」
「なに、またなんか始まるの…」
 
   ライバル「そんな…それじゃあ僕とは一体どうなるんですか!」
「なに!?この2人付き合ってたとかそういう関係!?」
 
   博士「申し訳ないけど、あなたのとの関係はもう終わったのよ」
「完全に昼ドラ的展開になってるけど!」
 
   博士「そんなことどうでもいいからさっさとポケモンのほう選びなさい」
   ライバル「くそ~、魔詐汚、お前だけは…お前だけは許さない!絶対博士のこと取り戻してみせるんだからな!」
「えっ、!?こいつとは恋のライバルなの!?」
 
   ライバル「こうなったらポケモン勝負だ!博士、ポケモンのほう選んでいいですよね?そして勝ったらこいつとの交際もう一度考えてくれませんか?」
   博士「お好きにどうぞ。まあ魔詐汚があなたに負けるとは思わないけど」
「別に勝負しなくても博士ならあげるんだけどな…」
 
   ライバル「くそ~バカにしやがって…。とりあえずこいつに決めた!」
   (ライバルはゼクロムを仲間にした)
「いや、それ新米トレーナーが扱えないやつ!!」
 
   ライバル「それじゃあさっそく勝負だ!」
「いやいや、そんなことより今すごいイヤな予感が…」
 
   ゼクロム「ブオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
「ほら~~!!」
   
   ゼクロムのドラゴンクロー!)
   (魔詐汚とライバルは目の前が真っ暗になった)
   GAME OVER
「やっぱりかよ!全然このゲーム始まらないじゃん!!」
 
   (アドバイス:逆上したライバルがゼクロムを選んでしまいます。とりあえずはじめはゼクロムを選んでおきましょう)
「思いっきりさっきとパラドックス起きてるじゃねーか!くそ~なんなんだよ、クソゲーじゃねえか!会社に電話して訴えてやる!!」
 
 
こうして新作のポケモンにはたくさんのクレームが相次ぎ、ついには一種の詐欺として遂には裁判にまで持ち込まれた。しかし、結局判決は無罪。非常に微妙な判決だったため、この事件はのちに「限りなくブラックに近いホワイト」な事件だったとしてゲーム史の1ページに残るのであった。
 
ごめん、そんなオチ。