宇宙人

漫才形式で書いてますが、どちらかといえば読み物としてお楽しみください。
そして理解できなかった場合はスルーしといてください。
 
 
A「あのさ、ふと思ったんだけど、例えば宇宙人がこの世にいるとするじゃん」
B「うん」
A「で、宇宙人から見た俺たち地球人っていうのは、他の惑星に住んでる生き物なんだから、宇宙人だよな」
B「そだね」
A「ていうことは地球人っていうのは宇宙人にとっての宇宙人、つまり宇宙人の宇宙人ってことでしょ?」
B「うん」
A「ていうことは地球人から見た宇宙人っていうのは地球人が宇宙人の宇宙人なんだから宇宙人は宇宙人の宇宙人の宇宙人っていうことじゃん」
B「……おう」
A「ていうことは地球人っていうのは宇宙人が宇宙人の宇宙人の宇宙人なんだから宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人っていうことに…」
B「待て待て待て、ややこしいってそれ!」
A「じゃあ宇宙人は宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人で」
B「もういいもういいもういい」
A「え?っていうことは宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人は宇宙人?」
B「しらねーよ!ごめんちょっと一回整理させて」
A「おう」
B「え?地球人っていうのは宇宙人の宇宙人なわけなんだよね?」
A「うん、そう」
B「で、宇宙人っていうのは、えーと宇宙人の宇宙人の宇宙人ってことでしょ?」
A「そうそう」
B「ていうことは地球人は宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人。ようするに、宇宙人が偶数回出てこれば地球人で、奇数回出てこれば宇宙人、そういうことでいいんじゃねーの?」
A「あっ、なるほど!そういうことか!」
B「おおよかったよかった解決して」
A「いやー天才だなーお前」
B「そりゃどうも」
A「あれ?でもさ」
B「なに?まだなんかあんの?」
A「例えば宇宙人がいるとするじゃんか」
B「うん」
A「で、その宇宙人にとって地球以外の他の惑星に住んでる生物は宇宙人なわけじゃん」
B「…おう」
A「で、その宇宙人から見た俺たち地球人っていうのは宇宙人。っていうことは地球人は宇宙人の宇宙人の宇宙人だから、あれ?さっきと違うじゃん」
B「知らないよ!」
A「え?っていうことは地球人は宇宙人の宇宙人であり宇宙人の宇宙人の宇宙人であり宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人であり宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人の宇宙人で…」
B「もういいよ!やめようぜこの話」
A「え?地球人は宇宙人?」
B「違うよ!地球人は地球人だよ!」
A「うーん、なんかよくわかんねーな」
B「だからやめようってもう。きっと考えちゃいけない問題なんだよこれは」
A「うん、じゃあ最後に一個だけ聞いていい?」
B「なに?」
A「お前って地球人?」
B「失礼だよ!やめさせてもらうわ」