部屋を暗くしてお読みください

怖い話は好きですか?
今日は夏なのでカイダン話でもしようかと思います。
 
 
 
これは2年前のちょうど今くらいの時期のことです…。
 
 
近所には「出る」と噂の神社があって、夜はもっぱら誰も近づかないところなんですが、
ある日調子に乗ったO君がふざけて肝試しをすることを計画しました。
 
誘われた僕ともう一人の友達は、正直やめといたほうがいい!と言ったんですが、
「そんな幽霊なんてでるわけないし!」といってO君は全く話を聞いてくれません。
そう思うなら1人でいけばいいのに…と内心思ったんですが、
O君も強引な性格で、言ってもたぶん意味がないことはわかっていたので、しぶしぶ行くことにしました。
 
そしてすっかりあたりが暗くなったころ僕たちは神社に集合しました。
そう、このとき僕たちはこれからO君に起こる悲劇をまだ知る由もなかったのです…
 
 
内容は神社のあたりを3人で散策するというもの。
歩きはじめた時、僕と友達は正直かなりビビっていました。
しかし、O君には全くそんな気配もなく堂々と歩いていて、その姿は非常に頼もしく見えました。
 
1時間くらいあたりを歩いたころ、
もちろんあたりは真っ暗で静かなんですが、これといって特に何も起こる気配はありません。
はじめはビビっていた僕たちも正直拍子抜けで、次第に怖くなくなってしまいました。
 
 
結局何も出ないまま時間だけが過ぎ、僕たちは帰ることにしました。
「ほらな!「出る」だなんてただのウワサなんだよ!」
O君がなぜか自慢気にそう言って階段を降りようとした、そうまさにその時です!!
 
 
 
グキッ!!
 
なんとO君は油断したのか、階段を踏み外してしまい足をひねったのです!
激痛がはしり呻くO君。
彼は夏休みという一番楽しい時期に、悲劇にも重度のねんざをしてしまいました!!
 
 
 
 
 
 
………………「階段」話です。