クラブサンデーのほうで新人王決定戦が開催されているのでその話。
概要：少年サンデー系列の新人読み切り漫画バトル。
エントリーされているのは一定期間にクラブサンデーで掲載されたうちのアンケート上位１２作品。
優勝者は無条件で連載or読切掲載権を獲得できる。
ちなみに３ＤＳが当たるクイズもやってますんで、一度読んでみるといいんじゃないでしょうか。
今回はすでにバトルが終了して結果もでちゃっているＡブロックの感想を書きます。
今でも作品そのものは読めますのでよければどうぞ。
とりあえず６作品読んでみて全部面白かったです。さすが厳選してるなと思いました。
肝心の投票は６作品全部に☆５つをつけるというなんの意味もないことをしてしまいました。クラサン杯のおかげで基準が下がってました。完全に失敗です。
以下作品紹介（引用してます）と批評かつ感想です。
・「ぎゃんぐすパニック！」（Ａブロック１位通過作品）
＜紹介＞
フツーな少年・沢邑は、ある日、ひょんな事からヤクザの娘・花雪の胸もんじゃった！ だけど花雪はなぜか沢邑にベタぼれし、ストーカーまがいなノリで交際を迫られることに！ 2人の恋の運命は…！？ キュートな絵柄の作者が贈る、ハイテンションラブコメディー！
＜感想＞
テンポがすごいよかったです。ラブコメの王道をまっすぐに走った、万人に好かれる作品だと思います。
ヤクザの娘を主人公にすると暴走させれるんでキャラを動かしやすいんですよね。まっすぐなのにやること怖いっていうふつうの感覚とズレてる笑い。なのに純情だとギャップでおもわずキュンとくる。位置づけがすごいよかったっていう感じでした。
・「けせらせら」
＜紹介＞
学校で悲鳴あるとき、そこに鬼怒川妖平あり。最恐のお化け屋敷を作ることを夢見ている中学生だ。ある日、同級生の京子から踏切で幽霊が出るという話を聞いた鬼怒川は、自分のお化け屋敷にスカウトすべく、さっそく幽霊に遭遇しにいくのだが…ホラーなのか？コメディーなのか？サンデーの鬼才・浦山慎也が放つ新感覚ストーリー！怖いとか、そういうレベルじゃないよ…!?
＜感想＞
コメディーとホラーを融合させた作品。いやでも怖い部分はマジに怖いです。僕はこの作品が１番好きでした。
笑いを足してるのでホラー部分に至るまでの説明が楽に読めていいなと思います。悪役の先生が報いを受けるのもスカッとして気持いいなと。最後のオチもよくできてました。
・「くちなわ祭の約束」
＜紹介＞
生娘を生贄として捧ぐ奇祭「くちなわ祭」。一途に惚れたコを守るには力が余りにも足りなく…自分が嫌になる。奇祭に翻弄される幼馴染みの二人、永きに渡る恋の物語。
＜感想＞
恋物です。絵が田辺先生っぽいなと感じました。作品の雰囲気には合ってたのですごいよかったです。
話の展開がまっすぐに描かれていた印象でした。しっかりとした起承転結の構成だったので読みやすいですが、なんというか無難という感じもしました。最後２ページの2人がしっかり結ばれてるのがよかったです。
・「破界蟲」
＜紹介＞
突然現れた巨大生物…あっという間に町を飲み込み、すでに世界の５分の１が失われてしまった。人々はそれを、“世界を破戒する虫”、破界蟲と呼んだ…！ 破滅を目前にして人心はすさみ、社会は荒廃。そんななか、１人の無垢な少年が奇跡を起こす…
＜感想＞
カテゴライズするとなにになるのかわからないですがメッセージ性のある作品でした。破界蟲そのものは明らかに不気味な存在なのに、１人の少年に対する絆で存在そのものに深みがでてくる。思いやりというかそういったものの大切さを考えさせられました。最後みんながハッピーエンドにしたのは正解だったと思います。人間やられたままだと「でも…」ってやっぱなっちゃうので。
・「クロとビャク」
＜紹介＞
女のコと接するのが大の苦手な高校生・クロ。好きな同級生と恋愛をするには、もはや神頼みしかないと考えたクロは、毎日足繁く裏山の神社に通う。そしてある時、人間に姿を変えた狐神が目の前に具現化!! が、その様はまるで同年代の女のコで…!?
＜感想＞
分類すればラブコメです。いやまあなんで狐は女のコなの？っていう疑問はあるし、主人公になぜ惹かれたのかなど全体を通して感情の理由づけが甘いかなっていう気はしました。最後の見せ方とコメディー要素はしっかりしてて爽やかに終われるのがよかったです。
・「しまらっつ」
＜紹介＞
たった5人の中学生しかいない、かもの島。その5人がバスケットボールの大会に出場するため、いざ東京へ！ 事前に対戦相手の偵察をするハズが、何やら怪しい方向へ……!? 期待の俊英が描く熱血スポーツコメディー!!
＜感想＞
スポーツコメディーですがほぼスポーツしてないです。全てを最後の裏切りで持っていく手法、お見事でした。よくよく考えると何気に伏線張られてるんですよね。だから裏切られても「なるほど！」ってスッと入ってくるので、気持ちがよかったです。
なんかもう批評家みたいになっちゃってすいませんでした。でもこういうのって実は書くの楽しかったりします。
Ｂブロックもそのうち（たぶん投票期間終わってから）書きたいなと思ってます。
それでは～。
