漫才 「RPGの仲間集め」

久々にネタ台本書きます。テスト前なのにどこにそんな時間があるんだっていう。
 
面白いかどうかは例によって知りません。
一つのネタを引っ張りすぎてるのと、特に後半になるにつれて盛り上がっていかないっていうのが最大の課題だと思います。テンポがいまいちなんですよねー。
 
何回か読んで書きなおしてるんですがセリフとかおかしいとこあるかもしれません。先に書いておくとそれなりに長いです。
 
 
 
A「はいどうもー、よろしくお願いします」
B「お願いします」
A「あのですね、ボク憧れるものがありまして」
B「はいはい」
A「RPGの勇者とかすっごい憧れるんですよね」
B「あっ、そう?」
A「かっこいいじゃないですか、やっぱり」
B「まあ確かにね」
A「だからまあ現実的にはもちろん無理ですけど、できることなら一度なってみたいなーなんて思うんですよね」
B「うーん。でもなったらなったで結構大変じゃない?」
A「そうかな?」
B「何が大変かって仲間集めるのが大変でしょ」
A「いやでもまあ別にそれはもう片っ端から話しかけていけばいいじゃん」
B「でも逆のパターンもあるよ」
A「逆?」
B「話しかけられるパターン」
A「いやでもそれだったら別にむこうから来てくれるんだし手間とかはぶけてるしすごい楽じゃん」
B「いや、お前全然わかってない。全然わかってないよ」
A「そう?」
B「ちょっとお前勇者として一回その辺歩いててみ?俺が仲間になりたいやつで話しかけに行くから」
 
(ミニコント入る)
A「よし!はやいとこ仲間見つけて魔王倒しに行かないとな」
B「すいませーん!」
A「はい?」
B「あの、勇者さんですよね?」
A「あっ、はいそうですけど」
B「あの、もしよかったら、ボクを仲間にしてくれませんか?」
A「すごいいきなりですね。すごいいきなりきましたけど。いやでもまあ丁度捜してたところなんでいいですよ」
B「ほんとですか?」
A「はい。あっ、でもどういう人か知らないですし冒険についてこれるかもちょっとよくわからないんで、例えばこう、なんか特技的なことってあります?」
B「特技?」
A「うーん例えば、『力に自信がある』とか『剣術が得意』とか『魔法が使える』とか」
B「あー。ボク法廷画が描けます」
A「法廷画!?」
B「結構なスピードで描くことができます」
A「いやいや、それどこで役立つんですか!?」
B「勇者さんが戦ってる後ろでボク描きますんで」
A「いやいやいやいや」
B「みなさんにこう勇者さんの勇姿を知ってもらうためにもですね」
A「いやでも法廷画ででしょ?」
B「はい」
A「正直微妙ですよ…」
B「そうですか?」
A「うーん、なんかこうもっと他の特技ありません?」
B「他ですか?」
A「もっとこうちゃんとした役に立つやつをですね」
B「そうですねー。ボイラー技士の資格なら持ってますけど」
A「ボイラー技士!?」
B「自称ミウラのボイラーです」
A「それ名乗るの紳介さん以来2人目ですけど」
B「魔王の城に潜入してお風呂とか壊しますんで」
A「いやいやだから」
B「むこう側の癒しの手段を断つことができます」
A「地味だしなんか陰湿ですよ。あのー申し訳ないですけど、今回なかったことにしてもよろしいですかね?」
B「えっ、ダメですか?」
A「正直ちょっと…」
B「仲間にしてくれないんですか!?」
A「はい…」
B「さっきしてくれるって言ったじゃないですか」
A「いやでも申し訳ないですけど…」
B「………バーカ!」
A「小学生並みの捨て台詞!なんだあいつ。すっごい後味が悪いんだけど」
 
A「はー、とにかく気を取り直して新しい人探さないと」
B「あのーすいません…」
A「あっ、はい」
B「勇者さんですよね?」
A「はいそうですけど」
B「あの…リクルート見て来たんですけど」
A「載ってんの!?載ってんのこれ!?」
B「仲間募集中って書いてありまして」
A「いやまあ確かに探してはいますけど」
B「時給1050円って書いてあったんですけど…」
A「マジで!?俺これ王様から頼まれたけどノーギャラだよ!?」
B「これ、とりあえず履歴書です」
A「いやもう渡されても困るんですけどね正直…」
B「あの…」
A「はい、なんですか?」
B「週3でも大丈夫ですかね?」
A「無理だよ!」
B「特に土日無理なんです…」
A「いやもう休日がっつり休む気じゃないですか!そりゃ毎日来てもらわないと!」
B「毎日ですか?」
A「当たり前ですよ!冒険なんですから」
B「………」
A「あの今回不採用って形でもよろしいですかね?」
B「えっ!ダメなんですか!?」
A「そりゃダメですよ。週3日ですもん」
B「お願いします」
A「いやーでも…」
B「そこをなんとか」
A「正直無理なんで」
B「ボイラー技士の資格も持ってます」
A「また!?さっきもいたんだけどそれ!」
B「シミズのボイラーと呼ばれてます」
A「ミウラじゃないからピンとこないよ!とにかく今日は帰ってください」
B「ほんとにダメですか?」
A「はい」
B「………アホー」
A「だからなんで捨て台詞小学生なんだよ!もっとないのかボキャブラリー?」
 
A「はあ、なんか全然ちゃんとしたやつこねーよ。大丈夫かなこんなんで冒険」
B「あれ…勇者じゃね?」
A「はい?」
B「ねー勇者だよね?」
A「なんかチャラそうなのがきたよ、オイ
B「握手してよ」
A「はい?」
B「握手してよ」
A「いやまあしますけど…(握手する)」
B「おーチョー感激!ありがとうございます!」
A「どういたしまして…」
B「オレ一生手洗わないっす」
A「そりゃどうも」
B「あの、あともう1つお願いがあるんですけどいいっすか」
A「…はい、なんですか?」
B「魔法使うとこ見せてもらってもいいっすか?」
A「えーなんで?」
B「お願いします!見せてくださいよー!」
A「えー?」
B「魔法!魔法!(手叩きながら)」
A「そんな魔法コールとかされても困りますんで」
B「いいじゃないですか別に。簡単な回復呪文とかでいいんで」
A「いやあ…」
B「別に特に減るもんでもないでしょ?」
A「MPが減るんだよ。がっつり減るんだよこっちは」
B「そっすか?」
A「だいたい回復呪文って言っても今ボクHP満タンですし、やっても正直意味ないですよ」
B「そうなんっすか?」
A「そうですよ。何も起こらないですしただのムダ打ちで終わりますんで」
B「そっか…。じゃあ今から車に轢かれてきてもらってもいいっすかね?」
A「やだよ!」
B「え?」
A「なんでそんな自分からがっつりとHP減らしにいくんだよ!」
B「でもそうしないと魔法見れないんで」
A「それお前の都合じゃん!」
B「ダメっすか?」
A「当たり前でしょ!」
B「はあ…、でも要するに怪我しておけば魔法の効果はあるってことですよね?」
A「いやまあそうですけど」
B「えい!(顔殴る)」
A「いたっ!」
B「おりゃ!(腹殴る)」
A「うっ!」
B「そりゃ!(膝蹴り)」
A「ぎゃっ!」
B「魔法!魔法!(手叩きながら)」
A「やるかー!!もう帰れよお前!」
B「はい?」
A「なんなんだよお前!さっさと帰れよ!」
B「あの、じゃあ帰りますけど、最後にもう1個お願いがあるんでいいっすか」
A「何?」
B「オレを仲間にしてくれないっすか?」
A「無理だよ!どのタイミングでいってんだよお前!」
B「いいでしょ別に」
A「やだよ!だいたい仲間にしたらお前帰らないじゃん!」
B「頼みます」
A「いやだ」
B「お願いします」
A「絶対お前なんか仲間にしねーよ」
B「ボイラー技士の資格持ってます」
A「もういいよそれ!なんかみんな持ってるんだけどこの世界そんなに簡単なの!?ボイラー技士獲るの」
B「お願いします!」
A「帰れ!」
B「なんとかそこを」
A「さっさと帰れお前!」
B「ダメっすか?」
A「さっきからダメだっていってんだろ」
B「………(にらみながら帰る)」
A「なんか言えよ!なんか言ってけよ最後!」
 
A「はー、もうまともなやついねーなこの世界!冒険いやになってきたよほんと」
B「あの、勇者さんですよね?」
A「はい、そうですけど…」
B「あの!私を仲間にしてください!(頭下げながら)」
A「はい?」
B「私を仲間にしてください!お願いします!!」
A「ちょっと待って待って待って」
B「お願いします!」
A「とりあえず1回頭上げて。1回ちょっと頭あげよっか。」
B「はい…」
A「あの、なんかものすごい必死ですけどなんかあったんですか?」
B「………実は私の村、すごい平和でのどかな町だったんです。ところがある日魔王の軍団に襲われてしまいまして…。」
A「………」
B「それで村のみんなは全滅。私のお父さんも殺されてしまったんです…」
A「……そうなんだ」
B「お願いします。私、父の敵を打ちたいんです!仲間にしてくれませんか?」
A「うーんでもねー」
B「お願いします!私ボイラー技士の資格も持ってます!」
A「何人目だよ!何?ていうかみんなアピってくるんだけど、ボイラー技士ってそんなに偉いの!?」
B「お願いします。それにほら、もしあれなら私女の子ですし…、勇者さんが望むならあんなことやこんなことも…」
A「おーリアルに照れて指クルクルする子初めて見たけど」
B「だからお願いします!私を勇者さんの仲間にしてください!」
A「わかった」
B「え?」
A「まあ女の子とかほんとは危ないから気がすすまないんだけど、理由が理由だしね」
B「いいんですか?」
A「うん。あの一応誤解のないように言っとくけど別にあんなことやこんなこととかそういうのは特に関係ないから――」
B「ありがとうございます!私、どんな勇者さんのセクハラにも耐えてみせます!」
A「うわっ、話聞いてねーなコイツ」
B「あの?ちょっと電話してきてもいいですか?」
A「電話?」
B「実はお母さんのほうがいまして、連絡とかちゃんとしときたいんで」
A「あーいいよ別に」
B「ありがとうございます」(軽く離れる)
A「うーん、でもまあ実際に戦力になるかまだわかんないし、また他にもちゃんとした仲間探さないとなー」
B「ピポパ、プルルプルル。あっ、もしもし、魔王さんですか?はい、勇者への潜入成功しましたー」
A「ちょっと待て」
B「はい?」
A「ちょっとこっち来い」
B「はい、なんですか?」
A「スパイかなんかか?」
B「なんのことですか?」
A「丸聞こえなんだよ!ツメが甘すぎるよお前」
B「………」
A「そしてごめん、ちょっといいかな?」
(ミニコント終わる)
 
A「あのごめん、全然ちゃんとしたやつがこないんだけど」
B「だからさーまともなヤツが来るとは限らないんだって」
A「4分の4まともじゃないヤツってのもおかしくないか?」
B「正直仲間とか集めるのかなり大変だし、正直勇者なんか憧れるものじゃないと思うよ」
A「そうかなー」
B「そうだよ」
A「ちなみにお前ってなんか憧れるものあるの?」
B「オレ?俺はちゃんとあるよ」
A「何?」
B「そりゃあもちろんボイラー技士だよ」
A「いやもうそれしつけえ!やめさせてもらうわ」
AB「ありがとうございました」